・米市場の重要性を強調
ドイツ(DEUTZ):2026年2月10日
独エンジンメーカーのドイツ(DEUTZ)は、3月3日から7日まで米ラスベガスで開催される北米最大の建設機械見本市「コネクスポ(CONEXPO)」に出展し、建設分野における持続可能なモビリティおよびエネルギーソリューションの最新技術を披露する。3年に一度開催される同展示会への出展を通じ、同社は建設セクターおよび米国市場の戦略的重要性を改めて強調する。
「世界を動かし続ける(We ensure the world keeps moving)」をモットーに掲げる同社は、顧客ニーズに最適化したシステムソリューションを提案する。製品群は、ディーゼルやHVO(水素化植物油/Hydrotreated Vegetable Oil)などのバイオ燃料対応内燃機関から、電動ドライブ、バッテリーコンポーネント、発電機、さらにサービス分野のスマートツールまで幅広い。
エンジン事業部門CEOのマルクス・ビリンガー(Markus Villinger)氏は、「建設業界は高コスト圧力と持続可能性への需要拡大に直面しており、高い信頼性と効率性を備えた駆動・エネルギーシステムが不可欠だ。重要なのは適切な技術ミックスである。当社は代替ドライブから発電システムまでの幅広い製品ポートフォリオと、世界規模のサービスネットワークにより顧客を支援する。特に重作業用途では内燃機関は今後も重要であり、水素や先進バイオ燃料の活用により脱炭素化に貢献できる」と述べている。
■主力展示はTCD 3.9/4.0、量産開始でOEM需要拡大
ブースの主役は、HVO対応の「ドイツTCD 3.9/4.0(DEUTZ TCD 3.9/4.0)」エンジン。オフハイウェイ用途向けに専用開発され、コンパクト設計ながら長時間にわたり高トルクを維持する。出力は75~130kWで、用途に応じたオプション構成が可能。低燃費かつメンテナンス負担を抑えた高信頼設計が特長で、2025年末に量産を開始して以降、国際的OEMから高い需要を集めている。
また、米国市場で人気の高い「ドイツTCD 12.8(DEUTZ TCD 12.8)」も展示。最大390kWの高出力を誇りながら、燃料およびAdBlue消費量を低減する。排ガス後処理(EAT)システムは、ドイツグループが50%出資する排気ガス専門企業エイチジェイエス・エミッション・テクノロジー(HJS Emission Technology)と共同で改良し、設置スペースを維持しつつ最新規制に適合させた。
このほか、「ドイツTCD 2.9(DEUTZ TCD 2.9)」および「ドイツTCD 5.2(DEUTZ TCD 5.2)」も展示し、高性能燃焼エンジンのラインアップを訴求する。
■400V/800V電動化システムも提案
ゼロエミッション化に向けては、400Vおよび800V仕様の電動化システムを提案。統合型高性能バッテリーは、建設機械などのオフハイウェイ用途の厳しい条件に対応し、顧客の電動化移行を支援する。
■北米12拠点の直営サービス網
サービス面では、北米で600社超のパートナーと連携するほか、12カ所の「ドイツ・パワーセンター(DEUTZ Power Centers=DPC)」を展開。ドイツ製および他社製エンジンの整備に対応する。包括的なスペアパーツ供給および修理プログラムにより、ダウンタイム最小化と機械寿命延長を図る。
さらに、再生部品・再生エンジンを提供する「エクスチェンジ・プログラム(Xchange Program)」も紹介。プロフェッショナルに再整備された製品を活用することで、顧客は設備を長期活用しつつコスト削減と環境負荷低減を両立できるとしている。
ドイツの展示ブースはサウスホール2階「S80628」。