・増収も減益、米国関税や販売構成悪化が重荷、26年は増益転換を見込む
クボタが2月12日に発表した2025年12月期連結決算(IFRS)は、売上高が前期比0.1%増の3兆189億円と微増を確保した一方、利益面では減益となった。営業利益は15.9%減の2,655億円、税引前利益は15.9%減の2,821億円、親会社株主に帰属する当期利益は19.0%減の1,867億円だった。1株当たり当期利益(EPS)は163円44銭と、前期の197円61銭から低下した。
売上高は国内で機械部門および水・環境部門が伸長し8.3%増の6,852億円となったが、海外は機械部門の減収により2.1%減の2兆3,337億円となった。海外売上高比率は77.3%と前期から1.7ポイント低下した。利益面では、米国関税の影響によるコスト増加、機械部門での減販損や販売構成の悪化が重荷となった。一方で、販売インセンティブの削減や価格改定、固定費圧縮などによりコスト吸収を進めたが、減益を補うには至らなかった。
■セグメント別業績
セグメント別にみると、主力の機械部門は売上高が0.3%減の2兆6,286億円、セグメント利益は21.6%減の2,536億円だった。内訳では、農機・エンジンは0.7%増の2兆33億円と底堅く推移した一方、建設機械は3.4%減の6,253億円と減収となった。建設機械事業は、国内が4.8%減の375億円、海外が3.4%減の5,878億円。北米では住宅市場や公共工事は底堅く推移したものの、前期にあった在庫充足需要の反動で販売は需要並みの水準にとどまり減少した。欧州では市場回復を背景に販売は増加したが、北米の減少を補うには至らなかった。
水・環境部門は売上高が3.2%増の3,744億円、セグメント利益は35.9%増の330億円と増収増益を確保した。価格改定効果や増販が寄与した。その他部門は売上高159億円、セグメント利益8億円だった。


■2026年通期の見通し
2026年12月期は増収増益を見込む。売上高は4.3%増の3兆1,500億円、営業利益は13.0%増の3,000億円、税引前利益は12.4%増の3,170億円、親会社株主に帰属する当期利益は12.5%増の2,100億円を予想。EPSは184円69銭を見込む。北米市場の底堅さや欧州の回復、インドでの成長などを背景に機械部門の増収を見込み、水・環境部門も販売増加を想定する。関税影響やインフレ、為替変動などのリスクはあるが、価格改定やコスト削減で吸収を図る方針だ。想定為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=165円としている。
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