カヤバ、25年4〜12月期売上は9.7%増の3,540億円、通期予想を上方修正し4,750億円へ

・HC事業は6.7%増の918億円、通期予想を5.9%増の1,230億円に修正

カヤバ(KYB)が2月12日に発表した2026年3月期第3四半期(25年4〜12月)連結業績によると、建設機械向け油圧機器および自動車関連製品が堅調に推移したことから、売上高は3,540億円(前年同期比9.7%増)となった。知多鋼業の完全子会社化に伴う負ののれん発生益を認識したこと等により、営業利益は312億40百万円(前年同期比104.3%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は246億26百万円(同168.1%増)となった。

第3四半期累計期間における世界経済は、地政学的な緊張による影響が継続するものの、半導体を主としたAI(人工知能)関連の需要拡大にけん引されたことや、懸念された米国通商政策の影響が各国で想定よりも小さかったこともあり、底堅く推移した。わが国経済は、個人消費の持ち直しに加え、原油価格の下落基調および為替相場が円安で推移するなどの動きもあり、総じて緩やかな回復基調で推移した。

■セグメント別の業績
(a) AC事業
同セグメントは、四輪車用油圧緩衝器、二輪車用油圧緩衝器、四輪車用油圧機器とその他製品から構成。四輪車用油圧緩衝器は、国内および欧米でのOEM製品の販売増加等により、売上高は1,866億円と前年同期比12.1%増となった。二輪車用油圧緩衝器は、インド市場での需要減少があったものの、国内および欧州向け製品の受注が好調だったことにより、売上高は369億円と前年同期比13.8%増となった。

セグメント売上高は2,526億円と前年同期比12.0%増となり、セグメント利益は171億円と前年同期比52億円の増益となった。

(b) HC事業
同セグメントは、産業用油圧機器、システム製品、その他製品から構成。建設機械向けを主とする産業用油圧機器は、建設機械の輸出が欧米向けを主として比較的堅調に推移したことから、売上高は843億円と前年同期比5.2%増となった。

セグメント売上高は918億円と前年同期比6.7%増となり、セグメント利益は26億円と前年同期比18億円の増益となった。

(c) 航空機器事業
同セグメントは、航空機器用油圧機器から構成。販売製品の構成が変動したことに伴い、売上高は47億円と前年同期比108.4%増となり、セグメント利益は6億円と前年同期比11億円の増益となった。

(d) 特装車両事業及びその他
同セグメントは、特装車両等から構成。コンクリートミキサ車を主とする特装車両において、前年度にインドから事業撤退したことに伴い、セグメントの売上高は49億円と前年同期比44.6%減となり、セグメント利益は8億円と前年同期比2億円の減益となった。

■今後の見通し
2026年3月期(2025年度)の連結業績予想は、需要が想定を上回り堅調に推移していること、為替が想定より円安に推移していること、および米国における関税措置による影響額と最新の市場見通しを反映した結果、売上高および利益を上方修正した。売上高4,750億円(前期比8.4%増、前回予想比150億円増)、セグメント利益275億円(同38.7%増、前回予想比45億円増)、営業利益360億円(同58.8%増、前回予想比50億円増)、親会社の所有者に帰属する当期利益275億円(同84.6%増、前回予想比25億円増)を見込んでいる。

なお、業績予想の前提となる第4四半期の為替レートは1米ドル143円、1ユーロ165円を前提としている。

カヤバの2026年3月期第3四半期決算短信

第3四半期決算概要