産業用ロボット受注、6四半期連続増加、10〜12月期29.1%増、年間も大幅回復

日本ロボット工業会が1月22日発表した2025年10〜12月期のマニピュレータ・ロボット統計(会員ベース)によると、受注額は前年同期比29.1%増の2,714億円となり、6四半期連続で増加した。受注台数も17.7%増の5万4,740台と高水準を維持している。

電子部品実装機が前四半期にも増して強い伸びを示したほか、マニピュレーティングロボットでは垂直多関節ロボットが堅調に推移。受注額、生産額はいずれも四半期として過去最高を更新した。生産面でも台数が20.9%増の5万1,797台、生産額が26.0%増の2,286億円となった。

■輸出が大幅増、アジア・欧米向けともに拡大
 
出荷状況を見ると、国内向けは主要業種・用途で減少が続いた一方、輸出が大きく伸長した。10〜12月期の輸出台数は36.8%増の4万3,753台、輸出額は50.2%増の2,008億円と、ともに4四半期連続の増加。総出荷額も34.1%増の2,445億円となり、四半期として過去最高となった。

地域別では、電子部品実装用ロボットが旺盛な需要を背景に、中国やタイを中心としたアジア向けで大幅増となったほか、欧米向けも大きく増加。同用途向けの輸出額は四半期ベースで過去最高を記録した。溶接用やマテリアルハンドリング用も前年同期の反動増もあり、輸出全体を押し上げた。

■国内需要は低迷、電機・自動車向けとも減少
 
国内出荷は台数が21.4%減の8,068台、出荷額が10.2%減の437億円と低調が続いた。業種別では、電気機械製造業向けが台数で21.2%減の2,708台、自動車製造業向けが30.0%減の2,242台と、いずれも4四半期連続の減少となった。

■2025年暦年、受注・出荷とも回復基調
 
2025年暦年では、アジア向けの力強い伸びと欧米向けの回復を背景に、受注額が前年比27.8%増の9,258億円と2年連続で増加。受注台数も19.1%増の19万7,738台と3年ぶりに増加に転じた。

生産額は21.0%増の8,373億円、生産台数は17.2%増の18万9,500台と、ともに3年ぶりの増加。出荷面でも総出荷額が23.8%増の8,708億円、総出荷台数が15.7%増の18万9,591台と回復基調を鮮明にした。輸出は台数、金額ともに3年ぶりの増加となった一方、国内出荷は台数で3年連続、金額で5年ぶりの減少となった。

■先行きは不透明感残るも成長期待
 
同工業会では、地政学的リスクや関税政策などを背景に需要環境は依然として不安定としながらも、「世界的な自動化需要やAI関連投資、各種政策を通じて、ロボット市場のさらなる成長が期待される」と分析している。国内製造業における設備投資回復が引き続き課題となりそうだ。

ロボット統計25年10〜12月・年間