三菱化工機、川崎製作所を全面刷新、180億円投じ2028年竣工目指す

・創立90年、次世代モノづくり拠点に

三菱化工機は12月25日、本社・川崎製作所(川崎市川崎区)の全面再編を取締役会で決議したと発表した。総投資額は約180億円を見込み、2026年1月から2028年12月までの3年間で事務所研究棟、工場実験棟などを建て替える。

同製作所は1935年の創立以来、同社のモノづくりの主力拠点として稼働してきたが、老朽化が進行。「三菱化工機グループ2050経営ビジョン」の実現に向けた事業基盤整備の一環として、再編を決断した。

新施設の延床面積は13,608.05㎡。同社が戦略的に推進する4つの事業領域の確立に向けた事業ポートフォリオ改革の柱と位置付けており、新たなモノづくり戦略を支える戦略的投資となる。

資金計画は自己資金と借入金で対応する予定。なお、当初5月15日の中期経営計画で示していた投資額から上方修正しており、工事内容の追加や建設コストの高騰が要因という。

同社は既存工場での生産を継続しながら並行して建替え工事を進める方針で、建設期間中の生産活動への影響はないとしている。2026年3月期の連結業績予想への影響については織込み済みとした。

川崎製作所は京浜工業地帯の中核に位置し、同社の技術開発と生産の拠点として機能してきた。今回の再編により、次世代のモノづくり体制を構築し、長期ビジョンの達成を加速させる狙い。

■会社概要】
社名:三菱化工機株式会社
本社:神奈川県川崎市川崎区大川町2番1号
代表者:代表取締役社長執行役員 田中利一

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