帝国電機製作所、たつの市で新工場用地取得、生産能力増強とグループ再編を視野

帝国電機製作所(兵庫県たつの市)は12月23日、たつの市内で進められている「龍野インターチェンジ周辺地区土地区画整理事業」により整備される土地を、新工場建設を目的とした工場用地として取得することで、たつの市および竹中土木と合意したと発表した。将来的な事業拡大を見据えた生産体制強化の一環で、取得価額は約20億円、引き渡しは2029年5月を予定している。

同社は、グループ全体の中長期的な成長を背景に、生産能力の増強に向けた検討を進めてきた。今回の用地取得を踏まえ、新工場の建設を計画しており、本社工場の生産機能の一部を移管するほか、国内子会社である帝伸製作所および上月電装の移転も視野に入れる。

新工場の整備により、生産設備の拡張に加え、グループ会社の就業環境の改善、マテリアルハンドリングの効率化を通じた生産性向上を図る。分散していた生産拠点や機能を再編・集約することで、製造プロセス全体の最適化につなげる狙い。

取得予定地は、龍野インターチェンジ周辺地区土地区画整理事業によって整備される区域内に位置し、面積は約3万6,000平方メートルを見込む。区画整理事業は竹中土木(大阪本店)が業務代行者を務めている。

なお、今回の固定資産取得に関する合意が、2026年3月期の業績に与える影響はないとしている。今後、工場建設や設備投資の具体化など、開示すべき事項が生じた場合には、速やかに公表するとしている。

<プロジェクト概要>
所在地:兵庫県たつの市龍野町四箇地先ほか
事業内容:新工場建設を目的とした工場用地の取得
区画整理事業名:龍野インターチェンジ周辺地区土地区画整理事業
業務代行者:竹中土木(大阪本店)
取得面積(予定):約36,000㎡
取得価額(予定):約20億円
引渡し時期(予定):2029年5月

ニュースリリース