・排ガス2014年基準対応、舗装品質と作業効率を向上
住友建機は12月24日、特定特殊自動車排出ガス規制2014年基準に適合した新型アスファルトフィニッシャ「HA60W-11(ホイール式)」および「HA60C-11(クローラ式)」を、ADVANCED LINEとしてラインアップに追加し、2026年1月1日に発売すると発表した。環境性能の向上と高出力化を両立した新型エンジンの採用により、舗装品質や作業効率、安全性を高めた。一方、車検取得が可能な現行モデル「HA60W-10」は引き続き販売を継続する。
新型機は、尿素SCRシステムを備えた新型エンジンを搭載し、排出ガス性能を高めながらエンジン出力を向上。ハイパワーと低燃費の両立を図った。舗装機構には、同社独自の伸縮自在スクリード「J・Paverスクリード」を採用。締固め方式はタンパバイブレータ方式(TV方式)のみ、加熱方式は安全性と環境性能に配慮した電気加熱方式に統一し、安定した舗装品質を実現する。
舗装品質の面では、スクリード加熱性能を現行機比20%向上させ、サイドプレートヒーターを標準装備した。舗装幅に応じて最適な面圧を確保するスクリードアシスト装置や、再スタート時に冷えた合材によるスクリードの浮き上がりを抑えるアンチクライムロック機能を新たに採用し、仕上がり精度を高めている。
作業効率では、スクリューおよびコンベヤの能力向上により、合材搬送能力を現行機比10%向上。燃料タンク容量も約30%拡大し、大規模舗装現場での連続作業性を高めた。
操作性・安全性の面では、クローラ式にセルフセンタリング式操舵スティックを採用し、直感的操作と誤操作防止を両立。ホイール式には大口径リヤタイヤとデフロックシステムを備え、多様な路面条件で高い牽引力を確保した。運転席は移動式コントロールスタンドとスライド式シートにより、現場状況に応じた最適な姿勢と視界を確保する。大型FRP製キャノピ内蔵のスライド式サンシェードやサイドウィンドシールドの採用により、オペレータの快適性も高めた。
価格(税別)は、HA60W-11 TE、HA60C-11 TEともに9,900万円。年間販売目標は30台としている。
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