・0.75~7.5kWまで幅広い出力帯をカバー、多様な設備ニーズに対応
荏原製作所は12月23日、ビルやマンション向け給水ユニット「フレッシャー3100NEO BN-MG型」のラインアップを拡充したと発表した。従来の1.1~3.7kW帯に加え、小出力の0.75kWと高出力の5.5kW、7.5kWタイプを追加。設置条件や設備規模に応じた柔軟な機種選定が可能となり、給水設備の最適化を一層推進する。
同製品は建築設備や工場設備において安定した水供給を担う機器として2019年に発売を開始。軽量・コンパクト設計により、さまざまな現場環境への対応を実現してきた。2024年にはモータ端子箱レス構造へのモデルチェンジを実施し、屋外設置仕様も追加している。
今回のラインアップ拡充は、全国展開のなかで寄せられた「現場の設置条件や設備規模に適した出力がほしい」という顧客の声に応えたもの。小規模施設から大規模施設まで、より細かな出力刻みで機種選定できるようになった。
同製品の主な特長は、推定末端圧力一定制御や始動頻度過多防止の小水量停止制御、復電時昇圧速度抑制制御などの制御機能を搭載している点。吸込条件は吸上げの場合、吸込全揚程マイナス6メートル以内、吸込実揚程マイナス4.5メートル以内で、使用電源は三相200ボルト(50ヘルツ)および200~220ボルト(60ヘルツ)に対応する。
荏原製作所は、小型・軽量という製品特性が搬入・設置作業の負担軽減や現場の人手不足解消につながるとしている。また、省エネ製品のラインアップ拡充によりエネルギー消費のさらなる抑制を図り、脱炭素化社会への貢献と持続可能な生活インフラの実現を目指す方針。
同社は長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組み、持続可能な開発目標の達成を通じて企業価値の向上を図っている。
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