トーイン、茨城県つくばみらい市に高機能コーティングフィルムの新工場を建設

・投資額約65億円、柏工場の一部機能を移転

トーイン(東京都江東区)は12月22日、茨城県つくばみらい市の取得済み工場用地において、新工場の建設を決定したと発表した。柏工場(千葉県)の一部機能を移転するとともに、先端半導体関連需要の拡大を見据え、精密コーティング事業の強化を図る。

同社は2024年1月に、柏工場の一部機能移転を目的として、つくばみらい市福岡工業団地内の工場用地を取得していた。その後、新工場の具体的な建設計画について検討を進めてきたが、12月22日開催の取締役会において、当該用地への新工場建設を正式に決議した。

新工場では、高機能コーティングフィルムを主要生産品目とし、工場規模は約5,000㎡を計画する。総投資額は約65億円を見込み、資金は自己資金および借入金などで賄う予定。操業開始は2027年10月を計画している。

同社グループは「中期経営計画2026」において、成長分野への選択と集中、保有資産の戦略的活用を基本戦略に掲げている。今回の新工場建設は、先端半導体市場の拡大に伴う関連製品の需要増を背景に、精密コーティング事業を中長期的な成長分野と位置付けた施策の一環となる。

なお、本件が2026年3月期の業績に与える影響は軽微としており、今後、開示すべき事項が生じた場合には適切に情報開示を行うとしている。

<プロジェクト概要>
所在地:茨城県つくばみらい市福岡工業団地76番2
工場規模:約5,000㎡
主要生産品目:高機能コーティングフィルム
総投資額:約65億円(予定)
操業開始予定:2027年10月
資金計画:自己資金、借入金ほか(予定)

ニュースリリース