コマツ、後方超小旋回型電動ミニショベル新製品を発売

・PC30MRE-6、コンパクト化と軽量化で狭所作業性を向上

コマツは12月23日、リチウムイオンバッテリー搭載の後方超小旋回型電動ミニショベル「PC30MRE-6」を発売した。機械質量3,460キログラム、バケット容量0.08立方メートルのクラスで、狭所作業性と輸送性の向上を実現した。

同製品は、2023年10月発売の「PC30E-6」と同等の作業範囲を確保しつつ、バッテリーの小型化により車体後方のコンパクト化と軽量化を達成した。JIS適合の後方超小旋回型設計を採用し、都市部の狭隘現場での管工事や屋内作業に対応する。

■バッテリー小型化で後端旋回半径9%縮小

PC30E-6と比較してバッテリーを小型化し、後端旋回半径を1,020ミリメートルから930ミリメートルへ約9%縮小した。車体の軽量化により、4トントラックでの輸送がより容易になり、現場への運搬効率が向上する。

■排出ガスゼロで屋内作業に最適

大容量・高出力のリチウムイオンバッテリー採用により、排気ガスゼロと低騒音を実現。屋内や夜間作業でも快適な作業環境を提供する。独自の充電制御システムにより急速充電が可能で、短時間の継ぎ足し充電で長時間稼働に対応できる。

■クレーン性能を従来比30%向上

アームクレーン機能を標準装備し、最大定格荷重は1トンを超える。従来のディーゼルモデル「PC30MR-5」と比べ約30%向上し、安定性も同等以上を確保した。

また、後端プロテクタ部にはテクスチャ塗装を採用。ミニホイールローダやフォークリフトで実績のある仕様で、打痕や擦り傷が目立ちにくく、メンテナンス性を向上させた。

同製品の公表価格は1,125万円(工場裸渡し、消費税抜き)。12月から日本市場で販売を開始する。

コマツは電動建機の製品ラインアップを拡充し、環境負荷低減と作業効率向上の両立を図る方針。

<製品概要>

  • 型式:PC30MRE-6
  • 機械質量:3,460kg
  • バケット容量:0.08㎥
  • 後端旋回半径:930mm
  • 最大定格荷重:1トン超
  • 価格:11,250千円(工場裸渡し消費税抜き)

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