豊田自動織機、フォークリフトなど産業車両を値上げ

・原材料高騰でやむなく決断、3月中旬より最大15%

豊田自動織機トヨタL&Fカンパニーは12月22日、2026年3月16日よりフォークリフトをはじめとする国内向け産業車両の価格改定を実施すると発表した。改定幅はフォークリフトが10~15%、その他の産業車両が5~20%となる。

同社では原材料費の高止まりに加え、人件費などのコスト上昇が続いており、仕入先からの購入部品への価格転嫁が進んでいる状況にある。継続的な原価低減活動を推進してきたものの、こうしたコスト増を吸収しきれず、今回の価格改定に踏み切った。

具体的な改定内容を見ると、カウンタータイプディーゼルエンジンフォークリフト「GENEO」(荷重2.5トン、型式12-8FD25)は現行の556万3,000円から611万9,000円へ55万7,000円(10%)の値上げとなる。

電動フォークリフトでは、カウンタータイプコンパクト4輪電動フォークリフト「プチランナー」(0.9トン、3FB9)が263万3,000円から302万9,000円へ39万6,000円(15%)、カウンタータイプ4輪電動フォークリフト「gene B」(1.5トン、8FB15)が428万3,000円から471万2,000円へ42万9,000円(10%)の改定となる。

また、同じく1.5トンクラスのカウンタータイプコンパクト電動フォークリフト「Ecore」(8FBE15)は431万8,000円から475万円へ43万2,000円(10%)、リーチタイプ電動フォークリフト「RinovA」(8FBR15)は390万5,000円から429万6,000円へ39万1,000円(10%)の値上げとなる。

フォークリフト以外では、ショベルローダー、搬送機器、けん引車などその他産業車両も5~20%の価格改定を実施する。

産業車両業界では原材料や部品コストの上昇に直面しており、今後も各社の価格政策が注目される。同社は国内トップシェアを持つフォークリフトメーカーとして、今回の価格改定が市場に与える影響も大きいとみられる。

※価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)

ニュースリリース