南武、インド・ハリヤナ州で工業用地を取得

・インド製造拠点構築へ向け第一歩、2028年度の工場設立を視野に展開を加速

南武(横浜市金沢区)は、インド北部ハリヤナ州において工業用地を購入した。インドでの本格的な製造拠点保有に向けた第一段階となり、同社は2028年度の工場設立を目標に、インド事業の基盤構築を加速させる。

11月18日、同社はインド現地法人であるNAMBU CYL INDIA PRIVATE LIMITEDが、ハリヤナ州内の工業用地購入について契約を締結した。インド市場での需要拡大を見据え、将来的な現地生産体制の確立を目的とする。

今回の用地取得に先立ち、南武は10月6日、在日インド大使館においてインド・ハリヤナ州政府首相と工業用地購入を前提としたMOU(覚書)を締結していた。州政府との連携を背景に、立地選定や事業環境の整備を進めてきた経緯がある。

南武は、日本初の油圧シリンダーメーカーとして、自動車業界向け金型用油圧シリンダーや製鉄業界向けロータリージョイントを主力とするグローバルニッチトップ企業。2014年には経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」にも選定されている。多品種・少量・受注生産を強みとし、顧客ニーズに応じた製品開発力に定評がある。

同社は2024年10月、南インド・タミルナド州チェンナイにインド現地法人を設立。現在は在庫販売や技術サポートを中心に事業を展開しており、タイ法人との連携による短納期供給体制を構築している。今回のハリヤナ州での工業用地取得は、販売・サービス拠点から一歩進んだ「製造拠点化」を見据えた動きとなる。

南武グループでは、今後、工場建設計画や設備投資内容の具体化を進め、急成長するインド市場における供給力強化と事業拡大を図る方針。

<プロジェクト概要>
プロジェクト名:インド製造拠点構築計画
所在地:インド・ハリヤナ州
内容:工業用地の購入および将来の製造拠点設立
契約締結日:2025年11月18日
事業主体:NAMBU CYL INDIA PRIVATE LIMITED
目的:インド市場向け製造・供給体制の確立
今後の計画:2028年度の工場設立を目標に検討・準備を加速

ニュースリリース