・2026年4月より受注開始
ヤンマーホールディングス(大阪市北区)は12月5日、グループ会社のヤンマーエネルギーシステムが開発した新型ガス空調システム「Mシリーズ」を発表した。従来のR410A冷媒に比べ地球温暖化係数(GWP)が約3分の1となる新冷媒R32を、ガスヒートポンプ(GHP)業界で先駆けて採用。2026年4月より受注を開始する。
日本国内では「フロン排出抑制法」や「指定製品制度」に基づき、2027年4月以降に新設されるGHPはR410AからR32への転換が義務化される予定。ヤンマーはこれに1年前倒しで対応し、環境負荷低減と市場競争力強化を狙う。主力機種では年間エネルギー消費効率指標(APFp)2.20以上の達成を目標に、省エネルギー性能の向上も図る yanmar.com。
「Mシリーズ」は、学校・医療・福祉施設、商業施設など幅広い用途に加え、災害時の避難所や体育館での事業継続計画(BCP)対応設備としても注目される。ガスエンジン駆動による発電機能を備え、停電時でも空調・照明の稼働が可能。国内市場を中心に展開しつつ、今後は海外市場への応用も視野に入れる。
本製品は2026年1月開催の「HVAC&R JAPAN 2026」(東京ビッグサイト)で初披露予定。ヤンマーは「パナソニック・ヤンマーGHP開発製造株式会社」での共同開発体制を活かし、短期間での商品化を実現。今後もGHP製品の技術革新と品質向上に取り組み、環境規制強化に対応することで市場シェア拡大を目指す。
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