・「2日以内修理」や「翌日部品供給」を保証、未達時は顧客に補償
キャタピラー(Caterpillar) :2025年12月17日
キャタピラーは、同社のカスタマー・バリュー・アグリーメント(CVA:Customer Value Agreement)を対象に、新たなサービスコミットメント(Services Commitment)を導入すると発表した。2026年から段階的に提供を開始し、機械の稼働停止時間を最小限に抑えることで、顧客の事業継続を強力に支援する。
新サービスコミットメントは、ディーラー作業工賃を含むCVAを対象に、「2日以内修理(Two-Day Repair)」を保証するもの。一般的な修理について、2日以内に作業を完了できなかった場合は、顧客に補償が支払われる仕組みとなっている。
さらに、新たに「パーツ・ネクスト・デイ(Parts Next-Day)」を設定。定期保守部品、摩耗部品、修理用部品について、翌日供給を保証し、顧客が指定したディーラー拠点での受け取りを可能とする。
同社建設産業サービス部門の営業・マーケティング担当副社長、エバン・クロース(Ebban Clause)氏は次のように述べている。
「CVAに新たに加わるサービスコミットメントは、顧客にとって煩雑さのない、安心感のある機械保有を実現するものだ。ダウンタイムに直面する顧客には迅速な対応と部品供給が不可欠であり、今回の取り組みは『2日以内修理』『翌日部品供給』、それが守られなければ顧客に補償するという明確な価値を提供する」
■機械保有の簡素化と稼働率向上
新サービスコミットメントは、機械保有に伴う管理負担の軽減も狙いとしている。想定外のトラブル発生時でも、翌日部品供給により迅速な復旧を可能にする。
CVAは顧客ごとのニーズに応じたカスタマイズが可能で、対象機械の範囲、ポータビリティ(契約の持ち運び)、譲渡オプションなども用意されている。
また、CVA契約により、VisionLinkやCat Inspectといった機械状態管理ツールを通じて、24時間365日のアセット情報へのアクセスが可能となる。加えて、最寄りのキャタピラーディーラーから専門的なサポートを受けられるほか、純正キャット部品・フルードによる計画保全を、顧客指定の場所とタイミングで提供する。
■2026年から世界展開へ
新サービスコミットメント付きCVAは、2026年第1四半期から世界的に展開を開始し、2027年にかけて順次拡大する予定。ただし、提供内容は地域によって異なる場合がある。
詳細な提供条件、対象となる修理範囲、契約条件については、最寄りのキャタピラーディーラーへの問い合わせを呼びかけている。
なお、新サービスコミットメントを含むCVAの詳細は、公式サイト(cat.com)でも確認できるとしている。