米キャタピラー、CONEXPO-CON/AGGで次世代建設機械・デジタル技術を披露

・自動化・AI・サービスを通じ「可能性の再定義」を訴求

キャタピラー(Caterpillar):2025年12月15日

キャタピラーは、北米最大級の建設機械展示会「CONEXPO-CON/AGG)」において、建設現場の在り方を刷新する最新の機械、デジタル技術、サービスソリューションを幅広く展示する。創業100周年記念イヤーの締めくくりとして、同社は「Reshape What’s Possible(可能性を再定義する)」をテーマに掲げ、グローバル顧客への価値提供を強調する。

会場の中核となるのは、Festival Grounds内ブースF29929。ここでは、同社主催の第3回グローバル・オペレーター・チャレンジの決勝を行う「オペレーター・スタジアム」を設置する。また、西ホールブースW40416ではコンパクト建機を中心に展示し、南ホールブースS80229ではCat Industrial Power Systemsが最新の産業用ディーゼルエンジン技術を紹介する。

キャタピラーのトニー・ファッシーノ(Tony Fassino)グループプレジデントは、「デモや体験型展示を通じ、建設業界における最新技術と革新を間近で見ていただきたい。現場の課題解決だけでなく、将来の可能性を具体的に示す」と述べている。

■自動化・AI・安全技術を前面に

展示では、建設業界の現在の課題に対応すると同時に、将来を見据えた自動化・AI技術を紹介。自律走行機械の進化や、AIが現場効率にもたらす具体的な効果を体感できる構成とした。

また、設備管理・生産性・安全性を統合的に高める「VisionLink」の最新機能や、「Cat Command」による遠隔操作、半自律・完全自律運転技術を展示。衝突回避機能「Cat Detect」の新機能も、実機デモと体験展示で披露する。

■新型・改良機を多数展示

屋外展示エリア(約6,500㎡)では30台以上の機械を展示。新型の小旋回油圧ショベル「Cat 319」をはじめ、道路工事、都市開発、地下インフラ、保守、林業など幅広い用途を想定した製品を紹介する。

また、アスファルトフィニッシャー「AP1055」では、Mobil-trac足回り採用から30周年を記念し、耐久性を高めた新型スクリードプレートを搭載する。

さらに、次世代モーターグレーダー「Cat 150」「Cat 160」のデザインプレビューや、高効率電動ドライブを採用した中型ドーザーの新モデルも初公開する。

■サービス・金融・レンタルを強化

顧客向けプログラムでは、「Cat Vantage Rewards」を「Cat Rewards」へ刷新し、よりシンプルで価値の高い制度に改定。金融サービスの「Cat Card」も「Cat Commercial Account」へ名称変更する。

北米では、新たな「Services Commitment」を導入。部品は翌日、修理は2日以内という対応を掲げ、未達の場合はクレジットを付与する。

レンタル事業「Cat Rentals」では、刷新したブランドとデジタルプラットフォームを披露。70以上のブランドから機械を検索・手配できる利便性を強調する。

■パワーシステム分野も展示

南ホールでは、EUステージVおよび米EPAティア4ファイナルに対応した高出力エンジン「C3.6」「C13D」を中心に、リマニュファクチャード「C7」などアフターマーケット支援を含む総合提案を行う。

■国際技能競技を開催

会期中には、世界各地から選ばれた9名が競うグローバル・オペレーター・チャレンジ決勝を開催。あわせて、ディーラーテクニシャンの技能を競う「グローバル・ディーラー・テクニシャン・チャレンジ(Global Dealer Technician Challenge)」の最終結果も発表される。

キャタピラーは、機械・技術・サービスを一体で提案することで、建設現場の生産性と安全性を高め、次世代の建設業を支える姿勢を鮮明にしている。

ニュースリリース