・大型高所作業車の生産体制強化、海外展開加速へ
建設用クレーン大手のタダノは12月18日、完全子会社のタダノユーティリティ(長野県千曲市)が千曲市に高所作業車の新製造拠点「タダノユーティリティ八幡工場」を新設すると発表した。総投資額は約35億円で、2026年夏の稼働開始を予定している。
新工場は千曲市大字八幡字郡南に立地し、建物延床面積は約6,000㎡。大型機種の組立工場として位置づけられ、海外市場向け製品の生産拠点としての役割を担う。
タダノグループは中期経営計画(24-26)で「Reaching new heights」をスローガンに掲げ、「新たな領域への挑戦」を成長戦略の柱の一つとしている。この戦略の一環として、今年2月に長野工業(現タダノユーティリティ)をグループに迎え入れた。
同社は自走式高所作業車で国内トップシェアを誇る。今回の新工場建設により、これまで国内市場中心だった製品を海外市場の主力製品として展開する生産体制を整える。タダノグループの世界的な販売網を活用し、グローバル市場での競争力強化を図る方針。
高所作業車市場は、インフラ整備やメンテナンス需要の増加を背景に、国内外で成長が見込まれている。特に海外市場では、安全性と品質に優れた日本製品への期待が高まっており、新工場稼働による生産能力は現状から1.5倍となる年間1,500台とみられている。
同社は「お客様の安全と地球環境に配慮した新たな価値を提供する」との方針のもと、業界のリーディングカンパニーとして市場の期待に応えていく。
<新工場概要>
事業所名:タダノユーティリティ八幡工場
所在地:長野県千曲市大字八幡字郡南 1122 番 6
建物延床面積:5,962.56 ㎡
総投資額:約 35 億円
業務開始時期:2026 年夏(予定)
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