鍛圧機械、25年11月受注は27.9%増の292.3億円と11カ月ぶり増加

・プレス系が大型案件で2.0倍、輸出も9カ月ぶり増に転じる

一般社団法人日本鍛圧機械工業会が12月8日に発表した2025年11月の鍛圧機械受注総額は292.3億円で、前年同月比27.9%増となり、11カ月ぶりにプラスへ転じた。プレス系が自動車関連の大型受注を背景に大幅増となり、板金系は微増、サービス系は6カ月ぶりにマイナスに転じた。プレス系は国内・輸出ともにプラスだったが、板金系とサービス系は国内がマイナスとなった。

機種別では、プレス系機械が130.0億円で前年同月比2.0倍となった。小型が78.5%増、中型のみマイナスだったものの、大型は2.1倍、超大型は604.3倍、油圧プレスは2.7倍、フォーミングは1.8倍、自動化装置は20.9%増と幅広い分野で伸びた。
板金系機械は90.2億円で1.1%増。ブレーキ・シャーが25.8%増、パンチングが14.5%増と堅調であった一方、レーザ・プラズマは28.7%減と落ち込んだ。
サービス系は72.1億円で4.4%減となり、6カ月ぶりにマイナスへ転じた。

内外別では、国内が124.8億円で37.9%増と先月に続いてプラスとなった。輸送機械向けが2.3倍、鉄鋼向けが9.7倍、金属向けが90.3%増、一般向けが4.6%増と幅広く増加した一方、電気向けは63.4%減と大きく落ち込んだ。
輸出は95.4億円で52.6%増となり、9カ月ぶりにプラスへ回復した。地域別では北米向けが2.6倍、中国向けが25.8%増、東南アジア向けが43.8%増、欧州向けが34.1%増と堅調だったが、韓国・インド向けは減少した。

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