・2026年1月1日付で「マテリアルソリューションズ」ブランドに統一、レーザアニーリングとイオン注入の一体提案を加速
住友重機械工業は12月10日、半導体事業の強化とグローバルブランド統一を目的に、グループ2社の商号を2026年1月1日付で変更すると発表した。同社は中期経営計画2026で半導体分野を重点投資領域に位置付けており、レーザアニール装置とイオン注入装置事業の統合、欧州メーカーの買収など、事業基盤の拡大を進めている。
今回の改称は、2025年1月に住友重機械イオンテクノロジーのイオン注入装置事業と、自社のレーザアニール装置事業を統合した体制を踏まえ、顧客へのソリューション提供力を高める狙い。同時に、欧州レーザアニール装置メーカーであるLASSE(フランス)の完全子会社化に伴い、欧州市場でのブランド一体感を強化する。
新商号は「住友重機械マテリアルソリューションズ」(Sumitomo Heavy Industries Material Solutions)。略称はSMS。レーザアニーリングとイオン注入はプロセス上の親和性が高く、統合によって一貫したマテリアルエンジニアリング領域の提案を可能にした。社名に「マテリアルソリューションズ」を冠することで、半導体分野での技術革新を牽引する姿勢を打ち出す。所在地・連絡先の変更はない。
【Laser Systems & Solutions of Europe(LASSE)】
欧州子会社LASSEは「Sumitomo (SHI) Material Solutions Europe SASU」(略称SMS-E)へ改称する。同社は高い技術的親和性を背景に、住友重機械の半導体事業と協業を進めており、今回の改称により欧州市場での認知向上とクロスセル戦略の深化を図る。所在地・連絡先は従来通り。
住友重機械グループは、半導体製造プロセスにおけるマテリアルエンジニアリング領域を重点領域とし、研究開発およびグローバル展開を加速していく方針だ。