・エル・アンド・ティー・テクノロジー・サービシズ(L&T Technology Services)と戦略提携でエンジニアリング能力を拡大
パルフィンガー(PALFINGER):2025年12月10日

パルフィンガーは、AI・デジタル領域で強みを持つエル・アンド・ティー・テクノロジー・サービシズ(L&T Technology Services、以下LTTS)と戦略パートナーシップを締結し、インドのプネー(Pune)にグローバル開発センター(Global Development Center、GDC)を新設した。グローバルなエンジニアリング体制を強化し、アジア太平洋地域、とりわけインド市場での展開を加速する。
■プネーで調印式、GDCをLTTSが運営 開発スピードと柔軟性を向上
12月9日にプネーで開所式が行われ、両社は長期的な協力に合意した。新拠点はLTTSが運営し、当初は約20名のエンジニアでスタートし、プロジェクト拡大に応じて人員を増強する計画。
パルフィンガーの最高執行責任者(COO)、アレクサンダー・スサネック(Alexander Susanek)氏は「LTTSとの協業により、将来成長市場であるインドでエンジニアリング能力を大幅に拡大できる。この投資は“Reach Higher”のスローガンを掲げる2030+戦略の象徴であり、グローバル連携とローカル権限強化を後押しする」と述べた。
また、LTTSのエグゼクティブディレクター兼Mobility and Tech部門プレジデント、アリンド・サクセナ(Alind Saxena)氏は「パルフィンガーの将来ビジョンを、当社のAI主導のデジタルエンジニアリングで支援できることを誇りに思う。新GDCはAIシミュレーションと組込み技術を組み合わせた戦略拠点となり、開発スピードとコスト競争力を高める」と話した。
■グローバル開発ネットワークと連携、インド市場への対応力も強化
プネーはムンバイ(Mumbai)から約150kmに位置し、自動車、ソフトウエア、機械工学の集積地として知られている。GDCは、オーストリア・キューステンドルフ(Köstendorf)のテクノロジーセンターを中心としたパルフィンガーのグローバル開発網と緊密に連携。インド市場特有の要求への迅速な対応を可能にしつつ、世界向け開発プロジェクトにも直接参画する。
同社はインドを最重要成長市場としており、開発拠点に加え、現地パートナーネットワークの拡充、サプライチェーンの最適化、さらには現地生産拠点の設立も検討する。
■EXCON 2025でインド市場へのコミットメントを強調
パルフィンガーは12月9〜13日の「エクスコン2025(EXCON 2025)」にバンガロール(Bangalore)で出展。南アジア最大の建設機械展示会で過去最大規模の展示を行い、インド市場の重要性を明確に打ち出している。
■パルフィンガー(PALFINGER AG)について
パルフィンガー(PALFINGER)は、革新的なリフティングソリューションにより世界的な標準を確立してきた技術・エンジニアリング企業で、顧客ニーズをシームレスに統合したソリューションへと具現化している。幅広い製品ポートフォリオとグローバルな事業展開により、バランスの取れた持続的成長を推進。製品ライフサイクル全体で最適な性能を提供する「ライフタイム・エクセレンス(Lifetime Excellence)」を掲げている。
世界で約1万2,350人の従業員を擁し、30カ所の生産拠点とグローバルな販売・サービスネットワークを展開。市場への高いアクセス性を確保している。
同社は1999年からウィーン証券取引所(Vienna Stock Exchange)に上場しており、2024年の売上高は23億6,000万ユーロだった。
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