・マレーシア・マラッカ州で1,056t/日規模のWTE施設建設、環境改善と電力供給に貢献
カナデビアは12月11日、マレーシアにおけるごみ焼却発電(WTE:Waste to Energy)プロジェクトの建設工事を、現地特別目的会社Sungai Udang WtE Sdn Bhd(SUWTE)から受注したと発表した。
同案件は、マラッカ地区に処理量1,056t/日(1炉)、発電量約22MWのWTEプラントを建設するもので、SUWTEはマレーシア政府と34年間の都市ごみ処理事業の事業権契約を締結済み。受注は、カナデビアのマレーシア子会社Alam Hzem Sdn. Bhd.、シンガポールの設計・建設会社ジュロン・エンジニアリング(Jurong Engineering Limited、JEL)、同社のマレーシア建設子会社Equator Engineering(EESB)による4社コンソーシアムで獲得した。
■主要機器の設計・調達とSV派遣を担当
カナデビアは、火格子を含む主要設備の設計・調達に加えて、試運転時のSV派遣を担当。建設工事はコンソーシアムパートナーであるJELおよびEESBが実施する。完成後は、約23万世帯分のごみ処理と約3.4万世帯への電力供給が可能となる見込み。
マレーシアでは、都市ごみの多くが埋立処理されており、環境汚染の顕在化が課題となっている。今回のWTE施設は、衛生的な処理と減容化を実現するとともに、廃熱を活用した発電によりクリーンエネルギーを供給することで、同国の環境改善に寄与する。
カナデビアは、ごみ焼却発電分野の世界的リーディングカンパニーとして、今後も循環型社会の実現に向け、衛生的なごみ処理とクリーンエネルギーの需要拡大に対応していく方針。
<プロジェクト概要>
発注者:Sungai Udang WtE Sdn Bhd
業務内容:ごみ焼却発電プラントの設計・調達・SV派遣
施設規模:処理量1,056t/日、発電量22MW
建設場所:マレーシア・マラッカ
納期:2029年5月頃