コマツ、CDP「気候変動」「ウォーター」で最高評価、Aリストに認定

・10年連続で「気候変動」、6年連続で「ウォーター」分野の最高評価

コマツは12月10日、国際環境非営利団体CDPの評価において、「気候変動」と「ウォーター」の2分野で最高位の「Aリスト企業」に認定されたと発表した。「気候変動」で10年連続、「ウォーター」で6年連続の選定となる。

同社によると、CDPは世界の企業を対象に環境影響やリスク・機会に関する取り組みを調査し、独自の評価プロセスに基づき毎年結果を公表している。気候変動分野では、企業が事業戦略の中にCO₂排出削減やリスク管理をどのように組み込んでいるか、水分野では水資源リスクへの対応やサプライチェーンを含めた管理体制などが問われる。

コマツは今年度にスタートした中期経営計画の中で、CO₂排出削減など環境負荷低減に関する経営目標を掲げるとともに、水使用量削減に関するKPIも設定。中長期的な取り組みを継続している。

気候変動対応では、生産活動におけるCO₂削減に加え、バッテリーや水素燃料電池(FC)を搭載した電動建機、カーボンニュートラル燃料・水素対応エンジンなどの開発を進める。また、ソリューション事業やリマン事業を通じ、製品使用時のCO₂排出削減にも取り組む。自然災害への備えとして水中施工ロボットの開発も進めている。

一方、水資源に関しては、生産工場での冷却水の循環利用や水冷設備の空冷化などを推進し、新規水使用量の削減を継続。ガバナンス強化と積極的な情報開示の姿勢も高く評価された。

(参考)CDPウェブサイト: https://www.cdp.net/en

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