メッツォ、インド・グレータエナジーに小型焼結ペレットプラントを供給

・インド国内で2件目のコンパクト型案件、地域製鉄向け設備投資が拡大

メッツォ(Metso)は12月8日、インドのグレータエナジー(Greta Energy Limited)と、マハラシュトラ州チャンドラプールに建設される移動式グレート式ペレット製造プラントの納入契約を締結したと発表した。同シリーズのコンパクト型ペレットプラントとしては、11月に発表された案件に続くインド国内2件目となる。受注額は非開示。案件は2025年第4四半期の受注高に計上されており、現在売却手続き中の鉄鋼関連事業(Ferrous Business)に分類される。

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今回納入されるプラントは、幅3mの焼成設備(Indurating Machine)を基盤とした小型モデル。メッツォはプラント基本設計、専用設備一式、制御・計測システムを含むエンジニアリングパッケージを供給する。

■グレータエナジー「インド国内初の規模・技術、将来の地域型製鉄モデル」

グレータエナジーのグループ会長 Nitesh Chaudhari 氏は次のように述べた。

「今回の1.2MTPA(年産120万トン)ペレットプラント向け技術パッケージ契約は、インド国内では前例のない規模と技術仕様を備えるものです。本設備は地域分散型の鉄鋼製造モデルにおける重要な基準となり、今後の新規プレーヤー育成に貢献すると期待しています。メッツォとの協業は非常に建設的に進んでおり、早期の立ち上げと目標性能の達成を期待しています。」

■メッツォ「インド・中国市場の成長に合わせた小型ラインに評価」

メッツォの鉄鋼技術部門ディレクター Matthias Gabriel 氏は次のようにコメントした。

「今回の発注は、インドおよび中国の新興鉄鋼市場に向けて設計した当社のコンパクト型ペレットプラントが高く評価された結果です。顧客課題を先読みし、価値を生む技術革新を提供している証と考えています。」

■メッツォについて

メッツォは、鉱物処理・骨材・金属精錬分野を対象に、脱炭素技術やプラント、サービスを提供するグローバル企業。本社はフィンランド・エスポー。2024年時点の従業員数は約1万7,000人、売上高は約49億ユーロ。同社株はナスダック・ヘルシンキに上場している。

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