・リアルタイム映像統合で複数現場のDX推進
建設現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を展開するEARTHBRAIN(アースブレイン、東京都港区)は12月8日、クラウド録画サービスシェアNo.1のセーフィー(東京都品川区)とサービス連携を開始したと発表した。セーフィーのクラウドカメラ映像をEARTHBRAINの施工管理プラットフォーム「Smart Construction」に統合し、複数現場の状況を遠隔からリアルタイムに把握できる新ソリューションの提供を本格化する。

建設業界では、2024年4月から時間外労働上限規制が適用開始となり、現場監督者の移動負担や管理業務の効率化が課題となっている。加えて、国内の生産年齢人口は2040年に現状比約2割減が予測され、建設業の労働力不足は22.0%に達するとされる。こうした環境下で、遠隔施工管理や映像データを活用した意思決定支援へのニーズが高まっている。
今回の連携では、「Smart Construction」の地図画面上にセーフィーが提供する固定カメラやウェアラブルクラウドカメラのライブ映像を統合表示する。管理者は各現場の状況を一画面上で同時確認でき、作業進捗・安全状況の把握、工程管理に活用可能とした。
主な提供価値として、(1)複数現場映像の統合表示による俯瞰管理、(2)現場訪問回数の削減による移動負荷軽減、(3)工程遅延やトラブル発生時の迅速な状況確認と意思決定支援──などを挙げる。特に山間部や広域現場での管理効率化効果が期待される。
EARTHBRAINは、コマツが展開する建設DX「Smart Construction」を軸に、生産性・安全性・環境性の向上に向けたサービス強化を進めている。今後も遠隔管理機能やAI解析を活かした施工最適化など、現場のデジタル化を加速させるソリューション開発を継続する方針。
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