カルマー、パトリック・ターミナルズと10年の戦略的供給契約を締結

・自動化ストラドル技術の協業を強化、豪州港湾での長期投資基盤を確立

カルマー(Kalmar) :2025年12月3日

フィンランドの港湾荷役機器メーカー カルマー(Kalmar) は12月3日、オーストラリアの大手港湾運営企業 パトリック・ターミナルズ(Patrick Terminals) と、新たに10年契約の戦略的供給合意を締結したと発表した。同契約は、ブリスベン港における自動化ストラドルキャリア運用20周年記念式典の席上で発表された。

同契約により、カルマーはパトリック・ターミナルズ向けに港湾荷役機器、サービス、設備投資および自動化ソリューションの長期供給パートナーとしての地位を強化する。契約内容には既存設備のサポート継続に加え、将来の自動化プロジェクト展開支援が含まれる。

パトリック・ターミナルズは、港湾オペレーションの効率化、安全性向上、さらには脱炭素取り組みの推進を中期計画に掲げており、今回の協業延長はその実現を支える柱となる。

カルマー側は豪州国内における熟練した自動化チームの維持・強化を契約要件に盛り込み、保守サービスと運用支援体制を引き続き提供する。

■ コメント
パトリック・ターミナルズ CEO マイケル・ヨビシッチ(Michael Jovicic)氏は次のように述べた。

「カルマーとの協力関係は20年以上にわたり当社の自動化技術の基盤となってきた。今後も協業を深化させ、豪州のサプライチェーン需要拡大に対応する次世代性能のストラドル運用を実現していく。」

カルマー グローバル営業部門責任者(2026年1月よりオセアニア統括予定)
カリ・ケスキネン(Karri Keskinen)氏は次のようにコメントした。

「今回の戦略的合意により、効率的で競争力のあるストラドルソリューションの提供をさらに加速できる。今後もパトリックと共に継続改善と卓越したオペレーション実現を目指す。」

■ 企業概要
カルマー(Nasdaq Helsinki: KALMAR)は、世界120カ国以上で港湾・物流・製造業向けにマテリアルハンドリング設備およびサービスを提供している。本社はフィンランド・ヘルシンキに置き、従業員数は約5,200名。2024年の売上高は約17億ユーロ。

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