荏原製作所は12月5日、2026年1月6日~9日に米国・ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー展示会「CES 2026(Consumer Electronics Show 2026)」に初出展すると発表した。同展示会はAI、モビリティ、ロボティクス、ヘルスケアなど、次世代社会を支える先端技術が集まるグローバルイベントとして知られ、世界各国の研究機関・企業・スタートアップが参加する。
今回の出展では、同社が推進するデジタルトリプレットを基盤とした製造DXプロジェクト「EBARA-D3」に基づくインダストリアルメタバース関連技術を体験型デモンストレーションとして公開。展示ブースはラスベガス・コンベンションセンターNorth Hallの8219となる。
■ 体験型デモを中心に次世代製造DXを訴求
出展内容の中心となるのは、遠隔拠点間をメタバースでつなぎ、会話や作業状況、データをリアルタイム共有する協働基盤「Beyond Link(VR版)」のデモンストレーション。製造現場を仮想空間上に再現し、多言語同時通訳を可能とするコミュニケーション環境を提供する。参加者はVR操作を通じ、言語・場所を問わない協働作業を体験できる。
また、メタバース空間上での会話内容をAIが自動記録・要約し、関連データの検索・提案を行う機能も披露。知見共有型の議論設計支援や意思決定プロセスの効率化を目指す。
さらに、カメラで撮影した人物動作をリアルタイムでインダストリアルメタバース空間に反映するデモも展開。現実と仮想空間を連動させ、遠隔作業、技術教育、作業分析などへの応用の可能性を提示する。
■ ESG経営とDX推進を加速
荏原グループでは、長期ビジョンのもとでESG重要課題への取り組みを継続しており、今回の展示は同社が掲げる製造DX戦略の実装と国際発信に位置付けられる。今後、CESを契機にインダストリアルメタバース技術の社会実装や国際連携の強化を図る方針。
<展示会概要>
• 名称: CES 2026(Consumer Electronics Show 2026)
• 期間: 2026年1月6日(火)~9日(金)
• 会場: ラスベガス・コンベンションセンター
• ブース位置: North Hall – 8219
• 主催: 全米民生技術協会(CTA)
同社は今後も製造業現場のDX推進と国際競争力強化に向け、デジタル技術を活用したソリューション展開を加速させる考え。
コメントを投稿するにはログインしてください。