ワッカー・ノイソン、斗山ボブキャットが筆頭株取得と公開買付を検討-買収協議進行を正式確認

ワッカー・ノイソン(Wacker Neuson SE):2025年12月2日

ワッカー・ノイソンが12月2日、斗山ボブキャット(Doosan Bobcat Inc.)による同社株式の過半取得および公開買付(TOB)に向けた協議が進行中であることを明らかにした。これは欧州金融商品市場指令(MAR)第17条に基づく開示で、直近の海外報道を受け、正式にコメントしたもの。

同社によると、現在、取締役会は斗山ボブキャットとワッカー・ノイソンの議決権比率63%相当の株式取得および公開買付による同社買収の可能性について詳細協議を進めている。斗山ボブキャットは、まず大株主が保有する株式の買収を検討した上で、残る株主に対し現金による公開買付を行う案を検討している。

現時点では、大株主の売却意思や公開買付の実施有無について「確定した事実はない」とし、今後の進展次第で資本市場や一般向けに追加情報を開示するとしている。

斗山ボブキャットは北米や欧州でコンパクト建設機械・農業機械市場に強みを持ち、ワッカー・ノイソンは欧州発祥の中小型建設機械メーカーとして振動ローラー、ミニショベル、スキッドステアローダーなどで高いシェアを持つ。両社の事業領域は近接しており、買収が実現した場合、世界のコンパクト機械市場における供給網統合やブランド戦略再編が進む可能性がある。

公開買付や組織統合計画について、両社とも今後の発表に含めるとしており、建設機械業界では統合が実現する場合の事業シナジーや流通網再編への注目が高まっている。

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