・半導体製造装置向け部品需要の拡大に対応
マツムラ（大阪市中央区）は12月2日、岩手県花巻市と新工場建設に向けた立地協定を締結した。同社は半導体需要の世界的拡大を背景に生産能力強化を進めており、花巻市山の神地区の花南産業団地内に初の東北工場を建設する。
新工場は「株式会社マツムラ 花巻工場（仮称）」として整備され、敷地面積は約3,300平方メートル、建物面積は約1,000平方メートル。投資額は約8億円を見込み、2028年5月の操業開始を予定する。操業時の従業員数は15名を計画する。
生産品は半導体製造装置関連部品の製造を中心に、産業機械向けの温度・液体測定機器部品の溶接、組立、切削加工まで対応。精密加工・特殊溶接技術を強みとする同社の生産体制を担う新拠点となる。
同市は半導体関連企業の集積を強化しており、今回の進出は地元産業の裾野拡大と雇用創出につながる期待が高まる。調印式で同社代表取締役の松村和也氏は、「日本の製造業が再び世界と戦うため、地域との連携を深めながら強い生産体制を構築する」と述べた。
＜プロジェクト概要＞
事業主体：株式会社マツムラ
工場名：株式会社マツムラ 花巻工場（仮称）
所在地：岩手県花巻市山の神（花南産業団地内）
敷地面積：約3,300平方メートル
建物面積：約1,000平方メートル
投資金額：約8億円
事業内容：半導体製造装置向け部品製造／産業機械部品の溶接・組立・加工
操業開始：2028（令和10）年5月予定
従業員数：15名（操業開始時）
同市は今後も企業誘致を強化し、地域の産業基盤強化と雇用創出につなげる方針としている。