三一(SANY):2025年12月1日
建設機械大手の三一重工股份有限公司(SANY、本社:湖南省長沙市)は11月27日、中国能源建設集団傘下の葛洲坝集団と戦略協力協定を締結した。国内外の工事市場開拓や高度建設機械の研究開発、スマート建設技術など幅広い分野で協力体制を構築する。
向董事長は「両社は長年にわたり成果豊かな協力関係を築いてきた」と述べ、三一集団が推進する「グローバル化、デジタル化、低炭素化」の三大戦略を紹介。「今回の提携を起点に、協力メカニズムを強化し、相互補完的な関係を深めたい」と期待を表明した。
一方、譚董事長は葛洲坝集団が注力する工程建設、総合交通、環境保全、セメント建材、クリーンエネルギー、新材料・新装備の六大事業分野を説明。「両社の事業補完性は高く、国家戦略プロジェクトへの貢献や国内外市場開拓、技術革新の共同推進、情報共有と人材交流を強化していきたい」と協力拡大への意欲を示した。
今回の戦略提携により、両社は建設機械の調達・レンタル事業での連携に加え、スマート建設技術の共同開発を加速させる。中国の大型インフラプロジェクトにおける競争力強化と、海外市場での事業展開拡大が期待される。