タダノ、最大地上高40m高所作業車を刷新

・20t以下で特殊車両通行許可不要、機動性と作業効率を大幅向上

タダノは12月2日、超高高所作業車「ハイパーデッキAT-400CG」のモデルチェンジ版を12月3日より発売すると発表した。3軸汎用シャシの採用により車両総重量を20トン以下に抑え、保安基準内車両として特殊車両通行許可申請なしで公道走行を可能とした点が最大の特徴。販売価格は7,500万円(税別)で、年間5台の販売を目指す。

新型AT-400CGは、最大地上高40メートル、最大作業半径19メートルという作業能力を維持しながら、車両総重量の軽量化を実現。一般道から高速道路まで通行許可申請の煩雑な手続きなしで走行できるため、現場への直行が可能となり、稼働率の向上が期待できる。

安全面では、同社独自の安全装置AMC(Advanced Machine Control)を採用し、テレマティクスや各種安全機能の拡充を図った。新たにバスケット部へ過荷重検出装置を搭載したほか、制御用検出器の二重化により転倒事故やオーバーロードによる機体損傷の未然防止を強化している。

操作性の面では、垂直・水平の併用操作による二次元移動を採用し、1レバー操作で斜め上下移動が可能となった。これにより作業効率の向上が見込まれる。

装備面では、猛暑時や長時間作業に対応するオイルクーラーを標準装備。作動油の温度上昇による作業中断のリスクを低減した。また、バスケット部と下部操作部には交互通話可能な高感度インターホンを装備し、安全確認しながらの作業をサポートする。

さらに、テレマティクスWEB情報サービス「HELLO-NET」とスマートフォン対応アプリ「HELLO-DATA LINK」を標準装備。車両の稼働状況や位置情報、保守管理をインターネットで管理できるほか、操作情報やエラーコードなどをリアルタイムで確認可能だ。故障時の迅速な対応など、アフターサービス面での活用も期待される。

タダノは1955年に日本初の油圧式トラッククレーンを発売して以来、建設機械業界のリーディングカンパニーとして事業を展開。2023年には世界初のフル電動ラフテレーンクレーンを発売するなど、環境対応製品の開発にも注力している。中期経営計画(24-26)では「Reaching new heights」をスローガンに掲げ、地域社会・国際社会への貢献と地球環境保全に取り組んでいる。

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