・プロジェクト完工へ向け顧客・パートナーと合意
千代田化工建設は11月18日、米国子会社Chiyoda International Corporation(CIC)が参画する米国テキサス州Golden Pass LNGプロジェクトについて、Train2&3に関する改定EPC(設計・調達・建設工事請負)契約を11月13日付で正式締結したと発表した。
同プロジェクトは、顧客のGolden Pass LNG Terminal LLC(GPX)向けに天然ガス液化設備を建設するもので、CICはMcDermott, LLC(旧CB&I LLC)とともにEPCコントラクターとして参画している。
両社は2024年11月にTrain1のEPC契約改定を完了しており、Train2&3については今年6月に将来のコスト負担に関する責任分担や費用精算を含む基本合意に達していた。今回、詳細条件についても最終合意に至り、プロジェクト全体の完工に向けた体制が整った形だ。
千代田化工は2024年3月期決算において、プロジェクト完工までに必要十分と見込む費用を引当金として計上済み。同社は今回の契約改定による引当金見直しや採算改善への影響について、詳細内容の精査後、損益算定が可能となった段階で業績予想の修正を実施し公表するとしている。
同社は「当社の課題解決力とプロジェクトマネジメント力を最大限に活用し、顧客およびMcDermott社と一致協力してプロジェクトの完工に向け進めていく」とコメントしている。
Golden Pass LNGプロジェクトは、米国メキシコ湾岸における大規模LNG輸出基地の建設案件として注目を集めており、Train1から3までの3系列の液化設備が段階的に建設される計画となっている。