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コマツ、カナダ事業に大型投資、フルサービス型部品配送センターを新設

・アルバータ州エドモントンの拠点を倍増、西部カナダへ24時間配送体制を構築

コマツ北米(Komatsu North America):2025年11月6日

建設・鉱山機械大手のコマツは、カナダ市場での事業強化に向けた大型投資を発表した。アルバータ州エドモントン(Edmonton)の部品デポを全面的に拡張し、フルサービス型の配送センターに転換する。部品配送拠点の規模を従来の2倍に拡大することで、カナダ全土の販売代理店および顧客へのサービス水準を大幅に向上させる。

新施設の床面積は約135,000平方フィート(約12,500平方メートル)で、既存倉庫の2倍の容量を確保。回転の速い部品をエドモントンから直接保管・配送することで、配送時間を大幅に短縮する。特に西部カナダの販売代理店に対しては、24時間以内の配送体制を実現する。

コマツ北米の部品・インフラ担当バイスプレジデント、ダニー・マータ(Danny Murtagh)氏は「当社の顧客は稼働率と生産性の面でコマツに依存しており、今回の投資により、これまで以上に迅速かつ効率的に期待に応えることができる」と説明。「顧客の操業現場に部品を近づけることで、リードタイムを削減し、在庫供給体制を強化し、顧客サービスを向上させる」と述べた。

拡張されたエドモントン施設は、地域デポから完全統合型の部品配送ハブへと進化する。コマツの北米物流ネットワークの要として機能し、日本やインドネシアにあるコマツのグローバル製造拠点からの供給ルートを合理化する。 

■新拠点の主要機能
新施設には以下の機能が装備される:
• 高回転部品および戦略在庫の拡大収容能力
• コマツのグローバル計画システムおよび倉庫管理システム(WMS: Warehouse Management System)プラットフォームとの高度なシステム統合
• レイアウトの最適化、自動化、新設備導入による倉庫効率の向上
• 追加スタッフの配置と技術

■サポートの拡充による労働力強化

今回の投資は、カナダの販売代理店パートナーおよびカナダ市場に対するコマツの長期的な信頼を示すものだ。同国の鉱業、林業、建設セクターが引き続き成長する中、アップグレードされた施設により、コマツは需要増加に対応しながら業界トップレベルのサービス基準を維持できる体制を整える。

コマツ北米のロッド・ブル(Rod Bull)最高経営責任者(CEO)は「カナダはコマツにとって中核市場である。今回の拡張は単なるスペースの問題ではなく、サービスの問題であり、販売代理店と顧客が必要なものを必要なときに確実に入手できるようにすることが目的だ」と強調した。

■コマツについて

コマツは建設、鉱山、フォークリフト、産業機械、林業市場向けの技術、機械、サービスを開発・供給している。1世紀以上にわたり、製造と技術革新を通じて顧客価値を創造し、人々、ビジネス、地球が共に繁栄する持続可能な未来の実現に向けてパートナーと協力している。世界中の最前線の産業がコマツのソリューションを活用し、現代のインフラ開発、基礎鉱物の採掘、森林管理、消費者製品の製造を行っている。同社のグローバルなサービスおよび販売代理店ネットワークは、顧客の操業を支援し、安全性の向上と生産性の促進に貢献しながら、性能の最適化に取り組んでいる。

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