・技術・情報発信両面で高評価、デジタル戦略の成果示す
サンドビック(Sandvik):2025年11月4日
スウェーデンの大手機械メーカー・サンドビックは、欧州の企業情報発信評価機関Comprend社が実施する「Webranking 2025」において、スウェーデン企業部門で4年連続の首位を獲得した。対象となった国内主要155社の中で、サンドビックは86.6ポイントを獲得し、平均スコア46.7を大きく上回った。
本ランキングは、企業のウェブサイトにおける情報開示の充実度を評価するもので、特に「コーポレート・ガバナンス」「採用情報」「株式情報」「サステナビリティ」などの項目でサンドビックは高得点を記録。2位にはTrelleborg(85.1ポイント)、3位にはPandox(78.7ポイント)が続いた。
サンドビックのコミュニケーションおよびサステナビリティ責任者であるビョルン・ルードザント(Björn Roodzant)氏は、「今年も首位を維持できたことを誇りに思う。訪問者すべてにとって最適なデジタル体験を提供するため、継続的な改善に努めている」とコメント。受賞は同社の取り組みの成果であるとしつつ、今後も進化を続ける必要性を強調した。
さらに、技術面での優位性も裏付けられている。Webrankingが主にコンテンツの質を評価するのに対し、Webperf社が実施する月次調査では、アクセシビリティ、表示速度、ウェブ標準、情報セキュリティといった技術指標に基づき評価が行われている。サンドビックは2023年12月以降、OMX30構成企業の中で毎月トップの評価を獲得しており、技術面でも業界をリードしている。
同社のデジタル戦略は、製品・技術情報の発信にとどまらず、企業価値の可視化とステークホルダーとの信頼構築に貢献している。今後も、機械産業における情報発信のベンチマークとして注目される存在となりそうだ。