・2025年の当初目標は9.1%増の300億元(約6,300億円)
中国の大手建設機械メーカー、広西柳工機械股份有限公司(広西チワン族自治区柳州市)が8月27日に発表した2024年上半期(1~6月)業績によると、売上高は前年同期比13.2%増の181億8,100万元(約3.636億円)、営業利益は同15.3%増の13億7,300万元(約275億円)、親会社所有者に帰属する純利益は同25.1%増の12億3,000万元(約246億円)となった。国内事業は安定発展し、売上高は同15.7%増の96億5,800万元を実現。海外事業は持続増長傾向で、売上高は同10.5%増の85億2,300万元、全社売上高に占める比率は47%となり、海外事業は既に会社業績増長の「安定器」となった。会社のコア事業である土工機械製品販売量増速は連続多年にわたり業界水準を上回り、上期の国内販売量増速は業界水準を優り、海外販売量増速は業界水準を19ポイント上回ったとしている。
(1元は約20円換算、以下、広西柳工机械股份有限公司の2025年半年度報告より抜粋編集)
■ 2025年上期の経営状況の分析
同社の主力事業の建設機械は、機械製造業の主要構成部分として、国民経済発展の基礎的・戦略的支柱産業である。中国工程机械(建設機械)工業協会によると、建設機械には土工運搬機械、掘削機械、起重機械、路面施工・保守機械、締固め機械、杭工機械、高所作業機械などが含まれる。同社は世界の建設機械メーカー第18位(Yellow Table 2025、KHL集団『国際建設』誌)に位置し、土工機械の国内市場販売量と占有率は業界トップクラスを維持している。
2025年上期の国内市場は回復し、「L字型」安定回復期に入り、その核心的成長牽引力が顕著に転移している。一方では、更新需要が主導となり、国家が推進する設備更新政策が効果的に設備更新需要を喚起し、中古設備の海外流出加速が国内設備更新の空間を創出している。
他方では、市場の構造的機会が顕在化し、グリーン転換の波が電動智能化製品需要の持続的上昇を推進し、都市更新プロジェクトが小型設備需要の増長を牽引し、エネルギーと水利工程建設が重機市場に強力な動力を注入している。
国際市場は複雑多変で、市場景気度の分化が深刻である。一方では、グローバル市場構造が複雑動乱し、西側の貿易保護主義が持続的に政策障壁を構築し、成熟経済体がマクロ環境に制約され、市場需要増長動能が安定傾向にある。他方では、新興市場が強力な発展勢能を呈し、東南アジア、中南米、中東中央アジア及びアフリカなどの地域でインフラ升級と資源開発の熱潮が起こり、建設機械製品に対する規模化・持続性需要を催生している。このような市場構造は、構造的挑戦をもたらすと同時に、中国建設機械企業にとって差別化競争の戦略的機会期を構築し、国際市場の深層拡展空間は依然として広大である。
建設機械業界は、2025年以来、グローバル建設機械業界の深度調整と変革に直面し、柳工は智慧・グリーンで業界新常態を打開し、持続的にグローバル市場競争力を強固にしている。会社は戦略導向を堅持し、全面的に「三全」戦略の実地見効を推進し、高質量発展の新構造を構築。双循環発展モデルを革新し、国内市場を深耕すると同時に海外配置升級を加速。事業組合最適化を統括推進し、多元事業融合発展、全価値チェーン高効率協働を実現。収益増長はより持続可能に、事業増長はより高品質に、能力成長はより強靭になったとしている。
2025年半年度報告は、深圳証券取引所開示ページ(コード000528)
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