中联重科(Zoomlion)、中東市場でのサービス強化を発表

・「サービス・グローバル・ツアー」中東編で現地密着型サポートを展開

 中联重科股份有限公司(Zoomlion:ズームライオン、本社:湖南省長沙市) :2025年7月23日

 中国の建設機械大手、中联重科(Zoomlion)は、グローバル市場への取り組みを強化する「サービス・グローバル・ツアー」の一環として、中東地域でのサービス体制拡充を発表した。

■現地ニーズに特化した5つの取り組み
 基礎工事部門の責任者で海外マーケティング会社副総経理を務める左炳全氏が陣頭指揮を執る同プロジェクトでは、現地顧客への包括的サポートを目的とした5つの主要施策を実施している。

  1. 強化された「ピン」管理システム
     日常メンテナンスの要件と実行基準に関する研修を提供し、保守プロトコルを明確に定義
  2. 専門部品倉庫の在庫管理
     スペアパーツの安定した供給体制を確保
  3. 10段階の新設備納入監督
     基礎工事設備の納入プロセスを監督し、顧客満足度を保証
  4. 洗練されたタスク実行
     計画されたスケジュールに従って機械検査を効率的に実施
  5. 日次朝礼
     全チームメンバーを対象とした「計画-実行-レビュー」のクローズドループ管理システムを確立

■中東地域の特性に配慮したカスタマイズサービス
 中東地域の気候・環境特性を考慮し、同社は以下の特別なサービスを提供している。
 現地での排出ガス検査と設備登録の完了支援により、機器の迅速な運用開始を支援。中東地域の極端な高温環境に対応するため、設備のエアコンシステムを強化し、冷却効果の向上によりオペレーターの快適性を向上させた。
 また、顧客とオペレーターに対して設備の操作・保守に関する無料研修を実施。現場特性に合わせた手法指導も提供し、建設効率と安全性の向上を図っている。

■砂漠での緊急対応事例
同社のサービス体制の実効性を示す事例として、UAE・アブダビ砂漠奥地でのプロジェクトサイトでの出来事が紹介された。
顧客の回転式掘削リグが、未経験オペレーターの操作により主要巻上げワイヤーロープに深刻な劣化が発生。可視的な断線が確認される事態となった。
「サービス・グローバル・ツアー」チームへの緊急要請を受けた同社は、迅速にガルフ子会社の在庫から必要なスペアパーツを特定し、即座に発送を手配。サービスエンジニアは、砂漠内部の極めて困難な道路状況(同社の4WDピックアップサービス車両でさえ立ち往生する状況)にもかかわらず、日没前に現場到着を果たした。
ワイヤーロープの交換作業を完了し、顧客の新人オペレーターに対する無料の操作研修まで実施。顧客からは「対応速度、専門能力、スペアパーツ管理は我々のプロジェクトにとって貴重な資産だ」との高い評価を得た。


■技術革新とサービス品質の両立
 中聯重科は「技術を根本とし、製品を基盤とする」技術革新理念を堅持し、効率的で知的、信頼性の高い建設機械製品の創造に専念している。同時に、高品質で精密なサービスサポート、専門的な技術ソリューション、包括的でワンストップ、全天候型のプレミアムアフターサービスの提供を継続していく方針。
 同社は、優れた製品と誠実なサービスを通じてより多くの顧客とのコラボレーションにより、より大きな価値を創造し、高品質で持続可能な発展の未来に向けて共に前進していくことを期待している。

 ニュースリリース