堀場製作所、マレーシアで生産拠点新設、2026年稼働予定

・グローバルな供給体制のさらなる強化をめざす

 堀場製作所は4月23日、HORIBAグループでマレーシアの半導体事業などを担うホリバ・マレーシア社が、ペナン州に近接するケダ州に拠点を新設し、現社屋から移転すると発表した。2025年8月に竣工し、2026年1月に本格稼働予定。

 マレーシアは半導体産業の集積地として発展し、高度な技術人材と安定したビジネス環境を有している。拠点の新設に伴い、マレーシアでは初めてとなるマスフローコントローラー(以下、MFC)の生産を開始するほか、一部製品の修理やメンテナンスなどのサービスも行い、グローバルでの供給体制を強化する。

 また、同施設内には最先端ラボ「Analytical Solution Plaza(アナリティカル ソリューション プラザ) in Malaysia」を設け、中長期経営計画「MLMAP12028」の注力分野である先端材料・半導体における重点施策として、先端材料の分析や半導体製造プロセスモニタリング、工場における排ガス・廃液の計測といった多様なニーズに対して、幅広いソリューションを提供する。

 MFC市場で約60%の世界シェアを持つHORIBAグループは、今回の拠点新設を通じて、マレーシアをはじめ東南アジアでのニーズに迅速かつ確実に応え、グローバルでのさらなるシェア拡大に取り組んでいく。

■拠点新設の背景
 マレーシア政府は、半導体産業を重要な成長分野として位置づけ、税制優遇措置やインフラ整備、研究開発、人材育成など積極的な取り組みを行っている。このような施策が国内外企業の投資を促進しており、特にペナン州・ケダ州は、欧米やアジアの主要半導体関連企業が集積する地域へ発展している。

 HORIBAグループは、中長期的にさらなる成長が期待される半導体市場において、MFCのリーディングカンパニーとして供給責任を果たすとともに、今後のあらゆる計測ニーズに応えるため、グローバルな供給体制の強化を加速させています。これらの背景から、半導体産業の成長が著しいマレーシアで新拠点を建設することになった。

<施設概要>
所在地:Lot 11 and 12, KHTP SME Park, Industrial Zone Phase 3, Kulim Hi-Tech Park, Kulim, Kedah
延床面積:1989.82m2
建築構造:鉄筋コンクリート造 2階建て
事業内容:マスフローコントローラーの製造・販売、製品修理・メンテナンス、分析機器選定時のデモンストレーション 等

 ニュースリリース