オリンパス(東京都八王子市)は1月20日、医療機器関連製品の製造拠点である長野事業場(長野県上伊那郡辰野町)において、新棟(B棟)の地鎮祭を実施したと発表した。新棟建設により医療機器関連製品の生産体制をさらに強化するとともに、事業継続に向けてより安定した生産・供給体制を構築していく。新棟は2月1日に着工し、2026年6月末頃に竣工予定。
地鎮祭では、辰野町長の武居保男氏、長野県議会議員の垣内将邦氏ら地元関係者を来賓に迎え、工事の安全と円滑な進行を祈願した。式典では、オリンパスのESDオペレーションズ&ISCシニアバイスプレジデントの松本和孝氏が、「近い将来ここで作られた製品が、世界の医療の最前線で患者さんの病気の早期発見と早期治療に活用されます。そのために、これから安全第一をモットーに、新工場の建設を進めてまいります」と挨拶し、これまで以上に地域社会との交流を深め、貢献していく考えも示した。
長野事業場(長野オリンパスを含む)は、80余年にわたり培ってきたものづくりの精神を受け継ぎ、オリンパスの内視鏡製品の医療用レンズや成型部品、電子部品など、多種多様な部品を製造している。昨秋に稼働を開始したA棟に続き、新たにB棟を立ち上げ、2022年に分社化した株式会社エビデントの敷地内に設置されている主要部品の開発・製造機能を移管するとともに、将来の事業拡大に備えた生産能力を確保していく。最新の設備を備えた自社施設に生産品目と機能を集約することで、製造活動のさらなる強化と効率化を図る。
<新棟の概要>
所在地:長野県上伊那郡辰野町伊那富6789
総延べ床面積:17,665㎡
建物構造:RCSS造(柱RC・梁S)、免震構造、地上2階建て
生産品目:医療機器の主要部品(医療用レンズ、プラスチック成形部品など)
B棟建設のコンセプト:
・医療機器製造を担う安心・安全な建物仕様
・A棟との一体化と、IoT技術を活用した「視える化」や効率化の推進
・環境配慮と新しい働き方の導入
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