ソディック、「射出成形機事業部」を「産業機械事業部」へ組織改編

・射出成形事業から産業機械事業への発展を目指す

 ソディックは1月6日、2025年1月1日(水)付で「射出成形機事業部」を「産業機械事業部」へと組織改編したと発表した。

■新技術や要素技術の開発に取り組み、活動領域を拡大

 ソディックのV-LINE(R)射出成形機は、軽薄短小のニーズに応え、小物精密分野を代表する電子部品や接続機構部品の生産供給市場において強みを持っている。また、これらの市場では、昨今のロジック半導体やチップレットの進展からもうかがえるように、微細・精密部品への需要がさらに高まっている。

 そこで、ソディックではこうしたニーズに応えるため、射出成形機事業部を産業機械事業部へと組織改編を行った。今後は、新技術や要素技術の開発と向上に努め、革新的な技術を搭載した機械装置の提供を通じて、ハード面でのさらなる成長を推進していく。いき新素材や工法の開発、金型を含む自動化システムの需要に対して、顧客や装置メーカーと連携・協業し、活動領域を拡大する。

■技能支援や遠隔サポートで生産現場の課題解決を支援

 加えて、人材不足やDX推進など生産現場の課題解決のために、成形加工や保守管理支援などソリューションサービスをはじめとするソフト面での成長も推進していく。

 具体的には、人材育成カリキュラムの提供や、成形加工ノウハウを持つ専門スタッフを派遣し、機械装置の性能を最大限に活用した高効率・高品質な製品づくりをサポートするため、既存の顧客への技能支援を行う。さらに、射出成形機専用IT/IoT機能アプリケーション「V Connect Plus」での遠隔サポートによって、予期せぬトラブルや繁忙期の早期処置の要請への適時適確な対応により、生産ラインの停止時間を最小限に抑え、生産現場の生産性向上に貢献する。

 機械装置の開発とソリューションサービスの両軸でのさらなる展開を目指すことで、顧客の成長支援を通じた事業成長を目指す。

 またソディックは、NC装置、モーションコントローラ、リニアモータ、セラミックスをはじめとするコアテクノロジーを自社開発してきた。これまで培ってきた技術力の融合や、優れた技術を持つ外部との連携などにより、射出成形機に加え、産業全体に関連する機械装置の開発・製造、販売へと事業領域を拡大していく。

 ニュースリリース