年初にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。
昨年は、能登半島地震、豊後水道地震、日向灘地震、能登半島豪雨など、全国各地で大規模な災害が発生いたしました。被災された方々に衷心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り致します。
当社は、2024 年 10 月で創立 25 周年を迎えました。この四半世紀を振り返ると、日本企業の海外進出、ひいてはグローバル化が目に見えて加速し、世界はボーダレスエコノミーの時代となりました。また、 ICT 技術の発達により、デジタルの世界が急拡大し、 DX化が企業発展の一つの鍵となっています。
当社としましても、事業体制の変革や国内・海外での販売・生産網の拡大、社会課題の解決に繋がる新技術や新事業の開発等、挑戦の連続に満ちた道のりを経て今日に至りました。これまでの事業活動を支えていただきました皆様に、心より感謝申し上げます。
KOBELCOグループとして掲げる最重要課題のひとつである「カーボンニュートラル( CN )への挑戦」に向けた当社の取り組みとしまして、昨年には水素燃料電池ショベルの試作機を発表致しました。 本年はいよいよ神戸製鋼所と連携した高砂製作所における稼働実証と評価を進めてまいります。
KOBELCO グループの持つ、水素を「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」技術をうまく繋げながら、 本研究開発を加速させるとともに、 GX 建機の開発や普及に取り組んでまいります。
最後に、昨年末に発表しましたコベルコ建機グループの新しいフィロソフィーについてご紹介致します。創立 25 周年という節目に際し、我々が創業以来大切にしているグループ全員の想いを、未来を見据えた形で再定義しました。我々の基本精神である相手を想う姿勢、「ユーザー現場主義」をアイデンティティとして中心に据え、「企業理念」、「スピリット」、「約束」がこれを取り囲みます。そして、この理念体系全体を「フィロソフィー」と呼び、これを象徴するメッセ ージとして、“あなたとつくる、つなぐ、未来へ”を定めました。
このフィロソフィーを策定する活動は、中堅・若手社員を中心としたプロジェクトに一任し、いわゆるボトムアップで進めてもらいました。また、グループ従業員に広くアンケートを行なうなど、グループ会社全員の想いが反映されるよう工夫しました。皆さまと共に歩み、声を寄せていただきながら成長できたこれまでの歴史に感謝するとともに、これからも、ステークホルダーの方々と共に課題解決に向けて挑み、豊かな未来を切り拓いていきたいと思います。この思いを、YOU(あなた)”という一言に込めました。第一弾として新たに公開したムービーでは、実際に当社ではたらく多くの従業員が登場し、その活躍する姿が色鮮やかに描かれてい ますので、是非ご覧ください。
皆様にとって、2025 年がより良い未来へつながる素晴らしい年でありますことを祈念し、新年のご挨拶とさせて頂きます。
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