・全職員向け年頭挨拶の要旨
1.2024年の振り返り
(1)コンプライアンスについて
当社グループにおける舶用エンジン事業に関する不適切行為については、一日も早い信頼回復を果たさなければならず、この機会に全ての膿を一掃しなければなりません。
2024年10月1日付で社内各部門などに分散していた品質保証部門を社長直轄の品質保証統括部に集約しました。この新体制に魂を入れていくことがマネジメントの最優先事項の一つであり、社内リソースを優先的に投下していきます。
(2)安全について
安全文化の構築に向けた全社的な取り組みを推進中であることは、これまでにもお伝えしてき
ました。経営陣による安全パトロールでは、現場職員との懇談にも相当の時間をかけています。
多くの率直かつ有意義な意見・要望をいただいており、その内容は経営戦略会議で共有されてい
ます。
(3)職員面談について
社長就任以降、多くの部長・課長クラスや経営人材育成プログラム参加者などと面談を重ねてきました。その際に、必ず、考えてほしいこととして次の三つを話しています。
・職場だけで解決できる問題はほとんどなく、部門横断的な取り組みが必要不可欠となっている。
リーダーには、一段二段上位の視座を持ってもらいたい。
・組織・人員・制度・仕事のやり方など変えられないものはない。柔軟な発想で考えてほしい。
・若手の教育・指導の時間を確保してほしい。持続可能な組織、強靭な組織とするためには、教
育・指導・対話が必要不可欠。
(4)商号変更とブランディング活動について
2024年10月1日の商号変更記念イベントでは、職員からのフィードバックにおいて「 変革への意志を感じた」などの肯定的なものが多く、勇気づけられています。テレビ、You「Tubeなどでの広告やCEATEC2024、COP29への参加など、これまでなかった取り組みにも意欲的にチャレンジしてきました。 社名だけが変わるのではない。私たち自身も変わるという決意表明だ」と話してきましたが、こうした変革へのモメンタムを維持・強化するよう努めていかねばなりません。
2.2025年に向けて
2025年は次期中期経営計画の検討・策定の時期となります。コンプライアンス関連の問題を解
消し、また、安全・品質・ポートフォリオなどの経営課題についても一定の成果を実現し、その上で2026年からスタートする次期中期経営計画へ繋いで行かなければなりません。
また、めまぐるしく変わる世界情勢や事業環境の中で 単独では生き残れない」ということを深く認識しなければなりません。これは、私たちの全ての部門にも当てはまります。決して過剰な危機感をあおっているわけではなく、こうした危機認識に基づいて、私たちの将来像、そしてロードマップとなる次期中期経営計画を検討していかねばなりません。
一方、変化が激しいこの時代、特にサーキュラーエコノミーへの移行期間は、私たちにとって大いなる飛躍の機会が到来していると捉えています。私は、次期中期経営計画はそこにチャレンジしていくものとなると考えています。
私は、 挑戦する」ということは 失敗を受け入れる」ことと同義だと考えています。成功のいかんに関わらず挑戦者を称賛する文化へ、 チャレンジ(挑戦)が日常となる組織」へ転換していきたいと考えています。
2025年もともに元気にがんばりましょう。