神戸製鋼、24年4〜9月の建設機械(コベルコ建機)売上は1.2%増の1,950億円、24年度予想は 2.5%減の3,940億円に下方修正

・通期の経常利益は32%増の120億円見込む

 ㈱神戸製鋼所が11月7日に発表した2025年3月期第 2四半期(4〜9月、24年度上期)連結業績によると、建設機械部門(コベルコ建機)の売上高は、前年同期比1.2%増の1,950億円(前年同期 1,926億円)、経常利益は同22.0%増の61億円(同50億円)となった。エンジン認証問題からの回復や価格転嫁が進展したことで、固定費を中心としたコストアップ等をカバーし、増益となった。

 第 2四半期(上期)における油圧ショベルの販売台数は、前年同期比22.0%減の10,300台(前年同期:11,700台)。うち国内は2,700台(同:3,400台)、海外は7,700台(同:8,300台)。また、クローラークレーンは、18.9%増の157台(同:132台)だった。

 2024年度については、売上高は前年度比 2.5%減の3,940億円(前年度4,040億円)、経常利益は同31.8%増の120億円(前年度91億円)となる見通し。価格転嫁の未達や円高による輸出採算の悪化があるものの、今回、エンジン認証問題に関する補償金収入を織り込み、増益の見通し。

 油圧ショベルの2024年度販売は、4.6%減の23,000台(前年度24,100台)、クローラークレーンは、同17.5%増の370台を見込んでいる。
うち、油圧ショベルについては、日本は、建設機械の価格高騰による入替需要減少等により、前回比減少。中国は、政府主導での農地整備工事の牽引等により、前回比増加。北米は、住宅やインフラ向け需要は堅調だが、金利が高止まりしており、前回比減少。欧州は、金利高止まりが続き、需要低迷の状況が変わらず、前回並み。東南アジア 一部の国で景気回復遅れやインフラ投資の遅れが見られるものの、前回並み—-と見ている。

詳細は、第 2四半期決算説明資料

      神戸製鋼所の2025年3月期第 2四半期決算短信