安川電機、アルミ材の摩擦撹拌接合へ適用可能なロボットMOTOMAN-GG250を販売開始

・高剛性化により接合のほか切削加工も高精度で対応可能に

 安川電機は10月8日、同社として新たにアルミ材の摩擦撹拌接合(Friction Stir Welding 以下「FSW」)への適用が可能なロボットMOTOMAN-GG250(可搬質量250kg、最大リーチ2711mm)を販売開始すると発表した。同製品はFSW以外の切削加工用途への適用も可能。

■製品化のねらい
 現在、自動車業界ではハイブリッド車(HEV)や電気自動車(BEV)の市場浸透に伴い、燃費効率を向上させるため、車体を軽量化する動きが活発になっている。そのため、車体フレームや構造部品等に使用される素材は、アルミ、マグネシウム合金、炭素繊維強化プラスチック(CERP)など、多様化が進んでいる。

 そのようなトレンドにおける比較的新しい接合方法として、熱変形が小さい、強度低下が小さい、異なる金属同士の接合が可能、消耗品が少なくランニングコストや環境負荷が小さい等、多数の利点を持つFSWが注目されている。一方でFSWは接合に大きな加圧力を必要とするため、ロボットにFSW装置を持たせて接合を行う場合は、加圧時のロボット自体のたわみに起因した接合品質の低下が課題となっていた。

 そこで安川電機は、FSWに適用できるロボットとして、MOTOMAN-GG250を製品化しました。同製品は高剛性化に加えて高精度化も実現しており、FSW以外にも切削加工用途(穴あけ、面加工、バリ取りなど)や位置決め用途など、従来はロボットの適用が困難だった領域でも活用が可能。

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