三菱電機、ベトナムでFA機器の合弁会社を設立

・ASEANにおけるFA機器の需要拡大を見据え低圧遮断器の製造を開始

 三菱電機は5月24日、ASEAN向けFA機器の生産体制を強化するため、冨士ベークライト(岡山県小田郡)と冨士ベークライトの子会社Fuji Bakelite Vietnam Co., Ltd.(ベトナム ハノイ近郊、以下、冨士ベークライトベトナム)の持分80%の取得に関する契約を締結したと発表した。これに伴い、新社名を「Mitsubishi Electric FP Automation Vietnam Co., Ltd.(三菱電機FPオートメーションベトナム)」とし2024年6月1日から合弁会社として事業を開始する。

 冨士ベークライトベトナムは、2014年から操業を開始し、三菱電機福山製作所(広島県福山市)の製造委託先として小形低圧遮断器の製造を担っており、ベトナムにおける製造・品質管理ノウハウに加え、現地の熟練技術者などの人材を豊富に抱えている。冨士ベークライトベトナムを母体とする新合弁会社では、ASEANにおける低圧遮断器の需要拡大に対応すべく、小形低圧遮断器に加え2025年1月から新たに気中遮断器を製造開始予定。

 三菱電機はこれまで、主に日本国内で製造したFA機器をASEANへ輸出し事業を拡大してきた。ASEANでは、ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシアを筆頭に各国が力強い経済成長を続けており、今後もFA機器の需要拡大が見込まれる。今回、ベトナムに新たな合弁会社を設立することで、ASEAN向けの低圧遮断器の生産体制を構築する。将来的には合弁会社においてFA機器の需要拡大に向けた生産体制を強化し、ASEAN諸国への製品供給力を高めることで、FAシステム事業の更なる拡大を図る。

<新合弁会社の概要>
新社名 : Mitsubishi Electric FP Automation Vietnam Co., Ltd.
所在地 : ベトナム・ハノイ近郊・第2タンロン工業団地
代表者 : 國信 総一郎
設立 : 2024年6月1日
持分比率 : 三菱電機株式会社 : 80%、冨士ベークライト株式会社 : 20%
人員 : 約400名
事業内容:FA機器の製造・販売

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