ボルボ・グループ・ジャパン、アジア初導入の20tクラスの中型油圧ショベル「EC230 Electric」日本国内で発売開始

・電動建設機械のゼロ・エミッション実現に向けた足がかりに

 ㈱ボルボ・グループ・ジャパン(東京都港区六本木)は5月23日、昨年発表した日本初のEV建機2種に続き、3モデル目となるEV建機「EC230 Electric」を、5月22日(水)から開催されているCSPI-EXPOで披露し、これを皮切りに、日本での発売を開始すると発表した。

 「EC230 Electric」は、日本で最も需要の高い20t(トン)クラスのバッテリー駆動式の中型油圧ショベル。北米と一部の欧州市場に続き、日本での導入はアジアで初となり、今回5台の導入が決定している。

 同製品は、日本販売代理店の山﨑マシーナリー(静岡県磐田市)を通じて購入可能。すでに西尾レントオール(大阪府大阪市)が2台購入し、レンタルを順次開始予定の他、大手建設会社にも1台の納入が決定していまる。

 この「EC230 Electric」は、北米と一部の欧州市場での導入に先立ち、2021年に中国のプロジェクトで試験導入された。中国での2カ月間の試験導入では、22トンのEC230 Electricが実際に使用され、利用者の視点から製品と技術に関するフィードバックを収集し、それらを反映し、アップデートを重ねた。

 日本では、ゼロ・エミッションの電動建設機械に対する顧客の関心が非常に高く、 CSPI-EXPOで「EC230 Electric」を発表し市場に投入することは、2040年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するというボルボのコミットメントの証。2023年に初めてEV機を市場に導入して以来、顧客からのポジティブな声を多く受けているという。「EC230 Electric」がラインナップに加わることで、日本市場のニーズに応える新たな選択肢を提供し、顧客基盤をさらに拡大していきたいとしている。

■EC230 Electricについて
 EC230 Electricは、通常のディーゼルエンジンを搭載したボルボ・クローラーショベルEC230の技術を活用し、堅牢なパワーと電動化の利点を融合した。EC230 Electricのオペレーターは、騒音と振動が低減され、電気モーターにより油圧応答性が向上する。これは、キャビン内または現場での作業環境の向上に貢献する。

 運転重量は23,000~26,100 kg、バケット容量は0.48~1.44 m³で、EC230の吊り上げ能力は7,560 kg。また、深さ6,730 mmまで掘削でき、掘削リーチは9,930 mm。機械幅は2,990 mmで、テールスイング半径は最大2,850 mm。EC230 Electricのバッテリー容量は264 kWh、バッテリー電圧は600 Vで、稼働時間は用途に応じて最大5時間。

 詳細は、ニュースリリース