㈱荏原製作所は4月17日、アメリカのネバダ州水道局Southern Nevada Water Authority(以下、SNWA)より、ネバダ州ラスベガス市向けの大型送水ポンプ8台を受注したと発表した。
■背景と狙い
観光都市であるラスベガスは、砂漠地に位置し降水量が少ない地域。人口が多い大都市の水供給を支えているのは、コロラド川をはじめとする水源から貯水されたフーバーダムにより作られたミード湖。ミード湖の水を、ラスベガス中心部を含む河川流域の水需要に柔軟に対応するため、今回、2か所のポンプ場にポンプを増設する。
■概要
荏原は約20年前に12台の大型ポンプをSNWAの施設Lamb Pump Stationと、Sloan Pump Stationに納入した実績がある。今回、荏原の大型ポンプ8台をそれぞれの送水施設(ポンプステーション)に増設することで、近年さらに増加する水需要によりSNWAが抱える課題を解決していく。
工事諸元(抜粋):両吸込み単段渦巻ポンプ 750✕600 CDM型 8 台
工期:2024年1月25日~2025年10月31日
施工場所:ネバダ州 Lamb Pump Station、Sloan Pump Station
■今後の展開
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。荏原のインフラカンパニーでは送水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、グローバルで社会インフラの強靭化を支えていく。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。
※文中の「○○○型」の表示は当社の機種記号。