ナイス、徳島製材工場の新工場が着工

・地域材による構造用集成材の供給体制を強化

 ナイス(神奈川県横浜市)は4月11日、連結子会社であるウッドファーストの敷地内 (徳島県小松島市)における新工場の建築工事を着工すると発表した。同日、工事の安全や円滑な進行を祈願して起工式を執り行った。

新たに建設されるのは、製材棟、加工棟の2棟となる。製材棟には大径木にも対応可能な製材システムを、加工棟には表面を滑らかにし、目的のサイズに仕上げる大型モルダーギャングを設置するほか、乾燥機を2基増設する予定。また、原木消費量の増加に伴い、連結子会社であるナイス原木流通の敷地内(徳島県小松島市金磯町3-65)に、原木の皮むきを行うリングバーカーを増設する。

同工場の建設は、同じく昨年12月15日に開示した大倉工業(香川県丸亀市)との協定に基づくもの。協定では、構造用集成材の製造及び関連する販売事業を通じて相互に協力し、地域材の利用を促進する ことで、国産木材の振興を図ることを目指している。

 新工場では、構造用集成材の材料となる板材を生産し、大倉工業へ供給、同社が新たに建設する集成材工場において構造用集成材を製造する。製造された構造用集成材の流通をナイスが中心となって担うことで、集成材の供給体制強化を図っていく。

 ナイスグループは、同工場の建設を通じて、素材生産、製材・加工、流通、再造林に至るまでの循環型サプライチェーンを構築し、森林資源の循環利用及びカーボンニュートラルの実現等に貢献していく。

<新工場の概要>
名称:徳島第2工場
建設地:徳島県小松島市和田津開町北398
設備内容:工場建屋、製品加工機、乾燥機
設備投資予定額:約18億円
生産品目:構造用集成材の材料
原木消費量:約54,000㎥(5年目)
竣工:2025年3月(予定)
稼働開始:2025年4月(予定)

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