竹中工務店、四足歩行ロボット「Spot」の災害現場における適用性確認実験に参画

 ㈱竹中工務店は3月19日、特定非営利活動(NPO)法人 日本災害救助活動支援隊※1の要請を受け、3月8日に、災害現場における四足歩行ロボット「Spot※2」の適用性を確認する実証実験に参画したと発表した。実証実験には竹中工務店保有の「Spot」を活用した。
※1日本災害救助活動支援隊ホームページ:https://r.goope.jp/saigaishientai/
※2米Boston Dynamics社製の四足歩行ロボット

 定期的に救助訓練などの活動を行うNPO法人 日本災害救助活動支援隊は、千葉県白子町の旧病院施設を危険な災害現場と想定して、情報収集などの初動活動や救助に活用する技術の実証実験を行っている。今回の実験では、屋外からの遠隔操縦によってSpotを施設の奥深くまで進入させ、内部の状況を忠実に反映した3次元マップを作成した。また、Spotに搭載したカメラの映像から、ガレキや残置物に見立てた対象物をリアルタイムに把握した。このように、Spotは災害現場における初動の情報収集においても有効活用できることが確認された。

 自然災害の多い日本において、建設関連企業は災害発生後の救助・復旧活動に重要な役割を果たすものと自負している。また竹中工務店は今後も、建設現場のみならず災害現場においてもSpotを活用すべく、技術の向上に取り組んでいく。

 ニュースリリース