JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は2月29日、大牟田・荒尾清掃施設組合より「新ごみ処理施設整備・運営事業」を受注したと発表した。
同組合は既存施設の老朽化に伴い、新たにエネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ方式焼却炉、78t/日×2炉)の建設を計画している。
JFEエンジニアリングは、本事業の設計・施工と19年9か月間にわたる運営業務をDBO方式により一括で受託した。
新設する施設は、超高温高圧ボイラの採用により、国内の一般廃棄物処理施設としては最高レベルとなる高効率発電を実現。焼却炉にはJFEエンジニアリング独自の「高温空気燃焼技術」を発展させた「対向流燃焼方式」を採用し、さらに自動運転AIシステム「BRA-ING®」を導入することで、幅広いごみ量・ごみ質に対して、燃焼の安定化と発電出力の向上を図る。
また、AI煙検知システム「Smoke AI」をはじめとしたJFEエンジニアリング独自の火災対策技術を導入し、昨今課題となっているリチウムイオン電池由来の火災を未然に防止する。
これらに加えて、横浜本社内の「グローバルリモートセンター」による遠隔運転監視・操業支援を行うことで、より一層安全で質の高い施設運営を行う。
JFEエンジニアリングはこれからも廃棄物発電プラントのリーディングカンパニーとして、廃棄物の有効活用によりSDGs(持続可能な開発目標)の達成と社会課題の解決を目指し、顧客のニーズに合わせた最適な技術を提供していく。
<事業の概要>
発注者:大牟田・荒尾清掃施設組合
受注者:
(代表企業) JFEエンジニアリング株式会社 九州支店
(構成員) JFE環境サービス株式会社、JFE環境テクノロジー株式会社、テスコ株式会社
(協力企業) 前田建設工業株式会社九州支店、西部電気工業株式会社
事業名:新ごみ処理施設整備・運営事業
工事場所:福岡県大牟田市健老町473番1、474番、475番1、475番2
事業内容:エネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ方式、78t/日×2炉)の設計・施工、19年9か月間の施設運営事業
受注金額:370億4690万円 (税込み)
工事期間:2024年3月~2028年6月
運営期間:2028年7月~2048年3月
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