海外売上高は前期比2,864百万円増加の56,855百万円(前期比5.3%増加)となった。北米はコ ンパクトトラクタ市場の調整局面が継続いたが、欧州では値上げ後も小売店の需要が堅調に 推移したことに加え、前年下期よりIseki-Maschinen GmbHを連結子会社化したこともあり増加と なった。アジアでは中国向け生産用部品は出荷増も、米価低迷などにより韓国向け製品は出荷減となった。
■商品別の売上状況
〔国内〕
整地用機械(トラクタ、耕うん機など)は22,083百万円(前期比3.6%減少)、栽培用機械(田植 機、野菜移植機)は7,235百万円(前期比8.5%減少)、収穫調製用機械(コンバインなど)は15,741 百万円(前期比2.2%減少)、作業機・補修用部品・修理収入は42,506百万円(前期比1.1%増加)、 その他農業関連(施設工事など)は25,493百万円(前期比7.5%増加)となった。
〔海外〕
整地用機械(トラクタ、芝刈機など)は39,401百万円(前期比4.1%減少)、栽培用機械(田植機など)は1,828百万円(前期比24.6%増加)、収穫調製用機械(コンバインなど)は1,358百万円(前期比 27.3%減少)、作業機・補修用部品・修理収入は6,398百万円(前期比30.8%増加)、その他農業関 連は7,869百万円(前期比67.9%増加)となった。
■今後の見通し
2024年12月期の売上高は2023年比84百万円増の170,000百万円(前期比横ばい)を見込んでいる。国内市場では、農業の大規模化やスマート農業化など農業構造の変化が加速している中、これらに対応した商品の増販及び新商品投入効果、価格改定効果などにより増収を見込んでいる。海外市場では、北米で増収、欧州は好調を維持するも、アジアは韓国で現地販売店の一時的な在庫調整影響などにより、海外売上高全体では減収を見込んでいる。営業利益は販管費の増加により当期比253百万円減少の2,000百万円(同11.3%減)を見込んでいる。経常利益は1,000百万円(同52.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は400百万円を見込んでいる。
業績見通しにおける想定為替レートは、1米ドル=140円、1ユーロ=150円としている。