日本鍛圧機械工業会が1月15日に発表した2023年(暦年)の受注金額は、3,667億円で前年同期比1.7%減となり、サービス系は若干のプラスとなったが、プレス系・板金系はマイナスとなった。コロナも5類に移行後、経済活動は元に戻ってきたが、後半は世界経済の低迷の影響もあり、設備投資の回復は海外を中心に下振れ傾向で推移している。
機種別によると、プレス系は1,539億円で前年同期比0.1%の微減。サーボ・機械プレス系で4.4%増、フォーミング3.9%増であったが、油圧プレス系が32.5%減、自動化・安全装置も16.5%減となった。
板金系は1,231億円で前年同期比5.5%減であった。パンチングが9.1%減、レーザ・プラズマが10.1%減、プレス系ブレーキのみ3.5%増となった。サービスは897億円、前年同期比1.2%微増であった。
国内向けは1,597億円で前年同期比0.1%微減。自動車は31.2%増、金属製品製造業も6.0%増であったが、一般機械14.8%減、電機1.9%減、鉄鋼・非鉄金属も33.2%減となった。
輸出向けは1,173億円で前年同期比5.7%減であった。北米向けが10.8%増、欧州向け16.8%増、インド向け78.9%増、東南アジア向けで7.5%増となったが、中国向けで50.3%減、韓国・台湾向けも13.5%減となった。