ナブテスコは8月25日、コーポレート・ベンチャー・ キャピタルとして設立した Nabtesco Technology Ventures L.P.を 通じて、地中貯留した CO 2 の監視システムを開発する SpotLight 社に出資したと発表した。
自動車や産業機械から排出される CO 2 を分離回収し、地中に貯留する技術である CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)はパリ協定の 1.5 度目標の達成に向けた重要な対策の一つとして、 世界各国の電力・石油・ガス等のエネルギー業界で導入検討が進められている。CCS の導入に 不可欠な CO 2 地中貯留の監視については、従来、地下貯蔵データの把握に多数のセンサーを分布 することで多大なコストが生じており、コストの抑制が課題となっている。フランス マシ―に 本社を置く SpotLight 社は、独自のデータ分析手法によるシミュレーションを併用することで、 大きな投資を必要とせずに安定的かつ正確なデータを取得することを実現している。これにより、 生態系を破壊する可能性のあるボーリング調査などフィールドワーク活動を最小限に留めることも 可能とした。
ナブテスコは今回の出資を通じ、社会課題であるカーボンニュートラルの実現に積極的に取り組み、 地球温暖化への解決に貢献していく。
<SpotLight 社の概要>
会社名:Spotlight
代表者:Habib Al Khatib CEO&CO-Founder
所在地:37 rue du Saule Trapu 91300 Massy, France
設立:2017 年
事業内容:地中貯留 CO 2 の監視ソリューションを開発・提供
ホームページ:https://spotlight-earth.com/